こちら葛飾区亀有公園前派出所 Wiki
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亀有公園前派出所(かめありこうえんまえはしゅつじょ)は、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の派出所交番である。

概要[]

亀有公園
亀有公園前派出所に外観が似ていることで知られる亀有駅前北口交番

2011年1月より、亀有公園前に派出所が建設されている。 亀有公園は、亀有駅北口からすぐの所に実在するが、派出所は実在しない大正時代には実在していた。作者の設定では、派出所は東京都道318号環状七号線環7沿いにあると設定しているという。 また、テレビアニメ版第225話「ぶらり密着!下町警官」での両津勘吉の説明によれば、派出所の前の道路は国道6号(十三間道路)であるらしい。

また、1994年から派出所は交番と呼ばれるようになっているが、今更タイトルの変更はできないという理由により、派出所の名称を使い続けている[1]

JR亀有駅北口にある亀有警察署|亀有署の駅前交番には現在、専ら新設の南口の交番に警察官が常駐し、北口交番には警察官が不在の時がある。一時取り壊しの動きもあったが、地元の請願で残されたエピソードもある。</ref>が劇中の派出所に外観が似ている事からモデルと言われる事もあるが、作者は「当時は駅北口に交番があるのを知らなかった」「当時のスタンダードな交番の形を描いた」と語っており[1]、モデル説は否定されている。また、郵政省(当時の郵便局(現郵便事業株式会社担当部門))の粋な計らいで、宛名に「東京都葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉様」と書かれたファンレターが作者の家に届いたこともあるという[2]

なお、作品のタイトルでは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」となっているが、警視庁は東京都の機関であり、その下部組織である亀有公園前派出所は住所表記以外で、「葛飾区」という言葉を使うことはない(ただし、亀有公園は葛飾区の管轄である)。また、「派出所」の呼称も1994年の警察法改正により「交番」に変更された。よって、現実の命名法に忠実に従えば、「こちら警視庁新葛飾警察署亀有公園前交番」(後述も参照)と名乗るのが正確である。

作中の設定[]

当派出所は警視庁新葛飾署管内にあり、葛飾区の亀有公園そばに置かれている。班長は大原大次郎巡査部長であり、配属のメンバーは作品中明確になっているだけで7名である。

派出所は両津等によく壊される(90年代以降は部長や両津の大声およびイタズラを含む手違い等、部長の武装お仕置き(大原大次郎参照)で壊れる)が、壊れた派出所は基本的に次のエピソードでは直っている。直るまでに何週間もかかったのは3巻の火事の時と23巻の爆発の時、119巻のミサイルの誤作動トラブルの時だけである(どれも修復されるまで仮派出所を使用した)。また、手抜き工事のため土台ごと盗まれたこともある(7巻、23巻)。また1回壊れるが3コマ目でどういうわけか直っていることもある(147巻)。

建物自体は大きくなく、平屋建てで交番事務室、休憩部屋、台所などに分かれており、24時間警察官が勤務できるように作られている普通の印象。事務室には事務机が二つ置かれているが、2006年11月現在一つは両津、もう一つは秋本・カトリーヌ・麗子が占用しており、大原を含め、その他のメンバーは事実上使用できない。また、休憩部屋にはテレビやパソコンが置かれ、食事や仮眠を取れるようになっているが、両津の私物がたくさん置かれており、汚れている。

アニメ版では派出所に両津が卒配で来た時からあるぬいぐるみがぶら下がっており、誰の物かは明らかになっていない。両津は主ではないかと言っている。

なお、近年、実際の交番(派出所)では夜勤を行わないところも増えているが、作中では明確に描かれていないものの、亀有公園前派出所では2006年12月現在も夜勤は行われている模様である。

作品上の位置づけ[]

当派出所はこち亀第一回から登場した重要な舞台であり、主人公両津勘吉の勤務先である。両津と大原、中川などとの人間関係や両津の挑戦、投資が描かれた場所である。

しかし、コミックス118巻において擬宝珠家が経営する超神田寿司が登場したことにより、両津が登場する舞台はこの派出所と合わせて二つとなった。このことにより派出所の位置づけが少し小さくなってしまった。ただし、作者自身は両津の活躍の舞台を広げると同時に原点回帰も意識しており、当派出所を中心としたエピソードも増えている。

メンバー[]

亀有駅付近に設置された「敬礼両さん像」(2010年建立) hideaddbutton="true"
  • 巡査部長
  • 巡査長
  • 巡査
    • 戸塚金次
    • 寺井洋一(丸井ヤング館)
    • 中川圭一
    • 秋本・カトリーヌ・麗子(元々寺井の代理で登場。よって、新葛飾署交通課所属で地域課へ出向中)
    • 麻里愛
      • 作品中で明確に派出所常勤となっているのは以上の7名であるが、作品の中では7名以外にも勤務交代に登場する無名のキャラクターもいる。
    • 松本(名前のみ登場。中川が来る前にいた警官で、マヨネーズの一気飲みが得意だったらしい。なお初期の版はロシアンルーレットで死んだと記述されている)
    • 法条正義(凄苦残念)
    • 恵比寿海老茶
    • 板池
    • 軽田塁巣
    • 日暮熟睡男(コミックス第165巻第5話において解雇されたが4年分の給料を貰わないというのを条件に解雇は免れた)
      • 松本以外の5人と戸塚は過去に派出所勤務であったが、長らく派出所勤務の描写がない。

派出所メンバーの休暇時の代理 下記三名は中川・麗子・大原不在時の代理要員である。

  • 乙姫菜々 
    • 新葛飾署に配置されている交通機動隊所属

脚注[]

  1. なお、1度だけ「交番」になったことがあり、これを見て怒った両津勘吉が「この漫画のタイトルはどうなるんだ!」「コミックスの表紙をすべて直すと一体いくらかかると思っているんだ!」と中川圭一に八つ当たりをし、しまいには「わしは認めん!」と「交番」の文字をマジックで二重線を引いて消し、その上に「派出所」と書いたことがある。現在、空港など重要施設にある交番や無人交番が「警備派出所」と名乗っている - 89巻『中川の交番日記!の巻』
  2. コミックス34巻(1985年発行)作者コメントより。

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