丸井 ヤング館(まるい やんぐかん)は秋本治原作の漫画およびアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の警察官。テレビアニメ版での声優は茶風林(1~97話)→林家こぶ平(現:林家正蔵)(98話~)。元々の名前は寺井 洋一(てらい よういち)。
人物[]
亀有公園前派出所勤務。北海道根室市納沙布の出身。茨城県内のかなりの過疎地在住で、電車で通勤しているが通勤時間が3時間と非常に長い(そのうち、最寄り駅までは自転車で1時間もかかる[1])。
血液型はA型。自分に似た妻と息子が2人おり、上の息子は丸井にそっくりの顔である。推定年齢は37歳。誕生日は5月5日(3月2日との表記も)。身長162cm、体重65kg(一時期、81kg→22kgと変化したことも)。家紋は「三階笠」。一人称は「僕」。愛車はスバル・R-2。
警官になってから13年間犯人を捕まえた事がなかったという記録を持つ(初めて捕まえたのが、コソ泥の「鶴の007号」)。体形通りコレステロール値が高く成人病予備軍で、部長や両津に脅かされたことがある。
その生き様を両津勘吉に「人生送りバント」と称された事もある。弱気な男性のように描写されているが、家を手に入れた際には両津らを見下す態度を取ることもあった。また、両津の同級生・村瀬賢治の会社に向かった際、村瀬の「世の中金だ」という言葉を「両さんと同じだ!」と解釈。中川圭一から即座に「違いますよ!」と反論されるシーンもあった。クルーザーの名前は1隻目は「人生送りバント」、2隻目は「人生犠牲フライ」、3隻目は「人生9回裏逆転負け」と両津に名前を付けられている。
先述の通り、本来の名前は寺井洋一であるが、170-2『『改名くん』の巻』で両津に自身の名前を無理やり改名させられ、丸井 ヤング館(まるい やんぐかん)という名前になった。しかし改名した結果運気が上昇し、宝くじで3000万円当たり、家の土地が大企業に高額で買収され港区の一戸建てを買った。2009年には同じく改名させられた法条正義改め凄苦残念と共に週刊ジャンプの表紙を飾っていた。その後、コミックス168巻の巻頭にて、改名を機に運勢が良くなったことを理由に今後も“丸井ヤング館”の名前で通すことが正式に発表された。
眼鏡は初期は透き通っておらず目が見えないデザインだったが、70巻代からは透き通って目が見えるデザインに変更されている。
生年は4-1(原行版では4-3)(1977年)で勤続13年とあるため、当初は1941年或いは1945年設定だった。後に他キャラ同様スライドし、免許証に1960年との表記がある(96-5)。
登場履歴[]
1-1から登場しているが、その時点では「(寺井は)パトカーにはねられて入院中」という両津勘吉の独り言でのみ登場(また、台詞等が訂正される以前では、背景の張り紙にある指名手配犯の名前も「寺井洋一」となっていた)。その後、連載1話(1-2)からも登場。この回のみ初っ端から勤務中に飲酒して寝ているという両津や戸塚にも劣らぬ破天荒キャラだったが、すぐにまともな性格に変更されている。
初期には登場回数が多かったが、おたふく風邪のため病欠した彼の補欠員として配属された秋本・カトリーヌ・麗子の登場でしばらく出番が減った。その事により「地味なキャラ」(特にアニメ版)という位置が定着したが逆にその事がきっかけで出番が増えはじめるが、アニメのレギュラー放送が終了した後は再び登場数が減っている。またドラマ版にも登場していない。
マイホームネタ[]
マイホームを購入するたびに悲惨な目に遭うことが多い。しょっちゅうインチキな物件に引っ掛かりそうになったり、県境を跨いだ物件を買わされて両方の県から県民税を要求されたりなどしている。96-5では茨城県在住だったが、127-9にてクイズ番組「ハウスカッターショー」で手に入れた東京都内の超高級マンションに引っ越す。しかし違法建築でしかも欠陥住宅だったためそれ以降は木造4階建ての細長い家に住んでいた。その後162-9にてクイズ番組「漢字プレッシャークイズ」に挑戦し、1度は1億円を獲得するものの、両津ら周りの人の強引な押しにより3倍チャンスタイムに挑戦して失敗したため、プレス機に家を押し潰されてしまった。
また子どもに思い出を作ってやるため(自分の見栄の為でもあるが)、アウトドアに憧れてクルーザーを40年ローンで購入したりキャンプに行ったりしている。しかし、クルーザーは両津のせいで2回沈没し、キャンプでは自分の運動神経の悪さや手先の不器用さによって大失敗を犯すなど、行動が裏目に出ている。
上記の出来事などから「寺井さん(丸井)は家に関しては波乱万丈」と127-9で中川圭一に言われている(ただし、台詞自体は両津に向けてのもの)。
アニメ版での寺井洋一[]
原作より登場率が多くレギュラーとして登場するようになり、本田速人や麻里愛など原作レギュラー陣よりも登場数が多かった(林家こぶ平が配役となって以降は両津、麗子、中川圭一、大原大次郎のメインキャラ4人と同等の扱いを受けるようになった)。なお、彼の改名はアニメ終了後のことであり、アニメ版ではあくまでも「寺井洋一」である。
林家こぶ平とそっくりな声で、七色の声を持つ男になった両津に寺井の声を真似された時、寺井は「僕ってそんなに林家こぶ平みたいな声だっけ?」とコメント。笑い薬を飲んでずっと笑いっぱなしになった寺井は、犯人逮捕に喜んでいるかつしか署長に対して「(警察から出される金一封が)安くてどうもすみません」と林家三平のものまねをしたりとアニメ版声優である林家こぶ平関係のネタもいくつかある。
また原作とは家族の容姿が異なっている(妻は原作より太っており、子供は2人とも寺井そっくりの容姿となった。原作では長男は寺井そっくりだが、弟は違っていた。なお、二人の子供の名前は160話「はるかなる寺井家」ではA太郎とB作、357話「パパはキャンプの若大将」ではけんじとこうじになっている)。
なお、原作で改名する前にアニメ版が終了したため、アニメ版で「丸井ヤング館」と名乗った事はない。
脚注[]
- ↑ ただし、実際の警察官は、たとえ休みの日であっても緊急時の呼び出しに対応できるよう、自分の所属する警察署の管轄区域内(丸井の場合は東京都葛飾区)に居住するのが原則である。日本の都道府県警察の規則では、警察官の通勤時間を原則40分以内(やむを得ない場合でも1時間以内)としているので、丸井が通勤に3時間も掛かる場所に住んでいるのは規則違反である(理由がマイホームなどによる、不動産関連の問題が原因だとしても、何らかの恩情がない限り、認められない)。この点は千葉県在住の大原大次郎についても同様であるが、大原の場合はかつては同じ千葉県であっても亀有に程近い市川市に住んでいたため、同市在住当時は規則違反ではなかった。
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