『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来! トルネード大作戦!!』は2003年12月20日に公開されたこちら葛飾区亀有公園前派出所のアニメ映画第2作である。エンディング曲はSEX MACHINEGUN「語れ! 涙!」。今回の作品はアニメ本編と前劇場版とは若干作画が違うのが特徴。ちなみにラストシーンでは、アニメでこれまで登場した人物の大半が出演している。
あらすじ[]
ある日、亀有の河川敷でUFOの目撃情報が相次いだ。両津勘吉は早速、本田と共にUFOグッズを売って儲けようとするが、実は両津自身が首謀したヤラセだったことが発覚。例によって大原部長の大目玉を喰らうのだった。
数日後、公園前派出所のメンバーは持ち回りの研修旅行でハワイに行くことに。先日の騒ぎもあって一人置いてけぼりとなった両津だが、荷物に紛れてこっそり飛行機に同乗。キャビンアテンダントに成りすまして部長の土産を機内で2倍の$1500で売り飛ばし、さらにハワイでもアロハ・藤山と名乗り大原部長と寺井に詐欺容疑でホノルル警察に追い回される。だがそんな両津の元に少女の駆るセスナ172が飛来、両津を救い上げて行った。
両津を助けたのはミーナという名の15歳の少女だった。ミーナは飛行機の操縦が得意で、アクロバット飛行までして両津をビビらせた。
実は両津には、小学生の頃ハワイに転校していった親友・竜平がいた。今回無理やりついて来たのも、その竜平に会うためだったのだ。だが彼が住んでいるはずの町・ヒロで両津は、竜平が15年も前に既に亡くなっていること、自分を助けてくれた少女・ミーナが彼の一人娘であることを聞かされる。
その夜両津は、ミーナがステージで歌う豪華客船のパーティーに参加した。だがそこで、謎の男がミーナをじっと見ている。その顔に竜平の面影を見た両津は彼に声をかけるが、その時、謎のテロリスト集団が突如船を襲撃してきた。彼らに連れ去られるようにヘリに乗り込んだ男は、両津に「勘吉、飛竜丸が暴れだすぞ!」という言葉を残していく。男はやはり竜平だった。飛竜丸とは、彼が小学生の時に自作したラジコンのUFOだ。それが暴れだすとは…?そして、二人は日本に向かう。
ある朝、隅田川から巨大なUFOが出現。下部に竜巻を発生させ、首都東京が壊滅されようとしていた。
事件を知った派出所のメンバーは急遽、中川の自家用ジャンボジェットで帰路についた。両津もミーナと共に、零戦を駆って日本へ向かうが、途中で零戦の燃料が切れてしまう。その上をたまたま通りかかった中川の自家用ジャンボジェットにロープをくりつけて引っ張っていってもらうものの大型台風に巻き込まれロープが切れてしまう。派出所に不時着するがすぐに飛竜丸が来て葛飾署に着陸する。果たして竜平に何があったのか。そして両津は竜平を救い、首都東京を守ることが出来るのだろうか?
登場した実在の建物、乗り物[]
- アメ横
- 雷門
- 東京タワー
- レインボーブリッジ
- 零戦
- ゆりかもめ
- 国会議事堂
- 勝鬨橋
本作オリジナルキャラクター[]
- ミーナ
- ハワイ育ちで両津の幼馴染の竜平の一人娘。歌手としてステージに立つかたわら、観光用のセスナのパイロットもこなす男勝りの爆弾娘。死んだと聞かされていた父が実は生きていたことを知り、その真相を探るために、両津とともにハワイから零戦で日本にやってくる。父親を嫌っていたが、のちに和解する。
- 田中竜平
- 浅草に住んでいた両津の親友。子供のころから手先が器用でラジコンのUFO「飛竜丸」を造り浅草から上野まで飛ばし大騒動になった事も。小学3年生の夏に両親を台風で亡くし、ハワイの叔父の所へ引き取られる。以後音信不通となっていたが、実はタイガーに拘束されていた。
- タイガー(タイガー虎山)
- ハワイでクルーザーを爆破し、死んだはずの竜平を拘束している謎のテロリスト。自らリーダーとしてテログループを率いており、超巨大UFOに乗り込み東京を襲撃する。実は子供の頃、浅草に1年だけ住んだことがあり、竜平をいじめていた時に両津と対決していた。その時に赤っ恥をかかされており、その過去が東京壊滅の動機となった。
- ラッキー田中
- ハワイ島のヒロで「田中理髪店」と営む竜平の叔父。早くに両親を亡くしたミーナを育てる。もう一つの顔はハワイアンバンド「ラッキー田中とハッピーカムカム」のリーダー。
- ハッピー殿山
- ミーナが務める「ハッピー航空」を経営。その格納庫に旧日本軍の戦闘機「零戦」を所有している。「ラッキー田中とハッピーカムカム」のメンバー。
- カムカム内藤
- ヒロの町のタクシー運転手「ラッキー田中とハッピーカムカム」のメンバー。
- キャシー
- 竜平の妻。幼いミーナを残して病気で亡くなった。
- デューク藤堂
- ハワイで詐欺をする日系人フジヤマ(両津)の逮捕に命を燃やす敏腕警部。
キャスト[]
- 両津勘吉 - ラサール石井
- 秋本・カトリーヌ・麗子 - 森尾由美
- 中川圭一 - 宮本充
- 大原大次郎 - 佐山陽規
- 寺井洋一 - 林家こぶ平
- 本田速人 - 家中宏
- 小野小町 - 三浦理恵子
- 清正奈緒子 - 三橋加奈子
- 屯田五目須 - 江角英明
- ボルボ西郷 - 岸祐二
- 左近寺竜之介 - 岩崎征実
- 麻里愛 - 麻生かほ里
- 絵崎コロ助 - 松山鷹志
- 擬宝珠夏春都 - 小宮孝泰
- 擬宝珠纏 - 土居裕子
- 擬宝珠檸檬 - 齋藤彩夏
- ミーナ - 平山あや
- 田中竜平 - 渡辺正行
- タイガー(タイガー虎山) - 生瀬勝久
- ラッキー田中 - キートン山田
- ハッピー殿山 - 大谷亮介
- カムカム内藤 - 亀山助清
- キャシー - 本多知恵子
- デューク藤堂 - 清水宏
スタッフ[]
- 原作 - 秋本治、アトリエびーだま
- 監督 - 高松信司
- 脚本 - 大川俊道
- キャラクターデザイン - 時永宜幸
- 演出 - 小野勝巳
- 総作画監督 - 時永宜幸
- 作画監督 - 寺沢伸介
- 美術監督 - 柴田聡
- 撮影監督 - 枝光弘明
- 編集 - 中川晶男
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 音響監督 - 藤山房伸
- プロデューサー - 清水賢治(フジテレビ、浜野貴敏(フジテレビ)、松下洋子(NAS)、三宅将典(NAS)、若菜章夫(ぎゃろっぷ)杉村重郎(ぎゃろっぷ)
- アニメーション制作 - ぎゃろっぷ
- 制作 - 亀山千広(フジテレビ)、永井秀之、山下秀樹、フジテレビ、NAS
コラボレーション[]
- 2003年12月13日放送のフジテレビ『めちゃイケ』の企画『フジTV警察24時』(昼の部)で本映画の宣伝としてコラボレーションを行う。内容は、アニメキャラクターと化したフジ警察のメンバーが両津を逮捕しようとするというもので、映像はフジ警察メンバーが出ている新規カット以外はTVアニメ本編[1]と『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』の流用。最後はフジ警察のメンバーが両津の乗ったロケットに正面衝突しフジテレビを破壊した後お台場海浜公園の海に落ち、実写に戻るという内容だった。
備考[]
- 予告CMでは、両津が『レインボーブリッジ、封鎖しちゃいました~!』と叫ぶ台詞がある(元ネタは『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』での青島俊作の台詞『レインボーブリッジ、封鎖できません!』から)
脚注[]
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- ↑ おもに流用された話は36話『部長よ!あれがパリの灯だ』、47話『両さんの新人研修』、194話『空飛ぶタコ配便』、250話『飛べ!魔法のじゅうたん』。
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