『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』は、1999年12月23日に東宝洋画系で公開された映画である。テレビアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の劇場版第一作である。エンディング曲は吉田拓郎の「気持ちだよ」。
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あらすじ[]
ある日、銀行強盗の訓練中に本物の銀行強盗事件に遭遇した両津は、危うく強盗が使おうとしていた時限爆弾の爆発に巻き込まれそうになる。しかし、間一髪のところでFBIから派遣された爆発物の専門家、星野リサに窮地を救われる。
程なくして「弁天小僧」と名乗る爆弾魔が悪徳企業「シナトラグループ」の関連施設を爆破、シナトラグループの悪事を白日の下に晒していく。実は「弁天小僧」の正体はリサであり、両親を死に追いやったシナトラグループに復讐を果たそうとしていたのであった。
が、「弁天小僧」の人気に便乗して利益を貪ろうと企むシナトラグループの社長は自作自演の爆弾事件を実行しようと計画。しかし手違いで購入された1t弾頭(2000ポンド)を装備した大型ミサイルのタイマーが起動し、亀有は危機に陥る。それを阻止するため、両津はリサ、爆弾処理ロボット・ダンディーと共にタイマー解除へ向かう。
登場する構造物[]
東京の地下鉄をロケットが暴走するという内容から、実在構造物は多い。
- 営団地下鉄丸ノ内線(現:東京メトロ丸ノ内線)
- 営団地下鉄千代田線(現:東京メトロ千代田線)
- 営団地下鉄日比谷線(現:東京メトロ日比谷線)
- 晴海通り
- 勝鬨橋
- 大手町駅
- 北千住駅
- 日比谷通り
本作オリジナルキャラクター[]
- 品田虎三(シナトラ)
- 通称シナトラと呼ばれる株式会社シナトラ商会社長。金の為ならどんな手でも使う冷酷無比で凶悪な人物。ホテル、キャバレー経営、貿易、リゾート開発で巨万の富を得ているが、詐欺、横領、文書偽造の容疑で逮捕されている。しかし巧妙な手口による証拠の少なさと圧倒的な財力、弁護士であるマーチンの策略でことごとく不起訴になっており、現在は警察でさえおいそれと手出しできなくなっている。作中でも平然と犯罪行為を行っており、それは犯罪を揉み消す自分の力への自信の現れでもある。弁天小僧の手によって脱税や無許可による産業廃棄物撤去などがことごとく暴かれる中、それさえも利用して金儲けを企み、開発中の遊園地に爆弾を仕掛ける。だがマーチンが間違えて東京が消滅する程の旧ソ連製2000ポンドミサイルを購入してしまった上にそのミサイルが時限式で発射されると知り、亀有から飛行機で脱出しようとするが、両津のミサイルを使った特攻で飛行機を撃墜されて警視庁の留置場に落下、遂に御用となった。
- マーチン
- シナトラの秘書兼顧問弁護士。あくどい手段でシナトラを裁判で勝たせている。最後はシナトラともども逮捕される。
- 星野リサ
- FBIから派遣された爆弾解体のスペシャリスト。国籍はアメリカだがもともと浅草の下町生まれでよく男の子たちと一緒に遊んでいた。しかしある日花火職人だった父親がシナトラの金融会社によって多額の借金を抱えてしまい、その返済のため夜も寝ずに働き、遂には花火工場の事故で母親と一緒に死亡してしまう。その敵を討つため「弁天小僧」と名乗りシナトラの悪行を暴いていたが、オーシャンビルを爆破しようとした際ある少女を巻き込みそうになったことにより弁天小僧としての活動をやめた。両津に止められ、書類送検された。ちなみに、彼女は幼い頃両津に会っている(両津はそのことを詳しく覚えていない)。
- ダンディ
- FBIとNASAの火星探査チームが共同開発した、両津、リサと共に行動するハイテク爆弾解体ロボット。
キャスト[]
- 両津勘吉 - ラサール石井
- 秋本・カトリーヌ・麗子 - 森尾由美
- 中川圭一 - 宮本充
- 大原大次郎 - 佐山陽規
- 寺井洋一 - 林家こぶ平(現・林家正蔵)
- 本田速人 - 家中宏
- 麻里愛 - 麻生かほ里
- 小野小町 - 三浦理恵子
- 清正奈緒子 - 三橋加奈子
- 屯田五目須署長 - 江角英明
- ボルボ西郷 - 岸祐二
- 左近寺竜之介 - 岩崎征実
- 麻里晩 - 宮澤正
- 爆竜鬼虎大佐 - 小村哲生
- ジョディー・爆竜・カレン - 斉藤レイ
- 絵崎コロ助 - 松山鷹志
- 品田虎三(シナトラ) - 伊東四朗
- マーチン - 小松政夫
- 星野リサ - ともさかりえ
- ダンディ - 竹本英史
- ご隠居さん - 外波山文明
- キャスター(リオデジャネイロ) - エジソン峰記
- キャスター(ニューヨーク) - グレッグ・アーウィン
- キャスター(香港)[1] - 海藏義一
- アナウンサー - 小島奈津子
- 純平 - 又村奈緒美
- 勝平 - 松浦有希子
- 現場監督、バスの運転手 - 木内秀信
- 安田 - 前田剛
- 明日香 - 鈴木裕美子
- 思い出の中学生 - 内藤玲
- レポーター - 竹内順子
スタッフ[]
- 原作 - 秋本治 アトリエびーだま
- 製作 - 宮内正喜、関谷猪三郎
- エグゼクティブプロデューサー - 河村雄太郎、片岡義朗
- プロデューサー - 小牧次郎、清水賢治、松下洋子、杉村重郎、若菜章夫
- 監督 - 高松信司
- 脚本 - 大川俊道
- 絵コンテ - 榎本明広、高本宣弘、佐藤雄三
- 演出 - 菱川直樹
- 総作画監督 - 奈須川充
- 作画監督 - 尼野浩正、時水宣幸
- 美術監督 - 柴田聡
- 撮影監督 - 清水泰宏
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 音響監督 - 藤山房伸
- 録音スタジオ - 神南スタジオ、代々木アニメーション学院原宿校
- キャスティング・プロデュース - ネルケプランニング
- SPECIAL THANKS - 金田耕司、小中ももこ、杉山豊
- アニメーション製作 - スタジオぎゃろっぷ
- 制作 - フジテレビ、NAS
脚注[]
- ↑ 香港のニュースは公用語の広東語放送だが、本作ではなぜか北京語であった。
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