こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょのとうじょうじんぶつ)では、秋本治の漫画、アニメ、テレビドラマ作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する架空の人物(一部、例外的に実在の人物も)について説明する。 テンプレート:ネタバレ
登場人物の年齢について[]
登場人物の年齢について、コミック133巻「教えて両津先生」などによると、一部を除いて、全員不明で年を取らないとしている。なお、「教えて両津先生」で両津(作者)は「漫画の世界には現実を超えた、独自の時間が存在する」と言う趣旨で発言している。よって、以下にある登場人物の年齢も推測が多い。
このようになった原因として、作品が超長期連載となったため、登場人物が連載年数と同じように加齢すると、連載が不可能になってしまうためである。例えば、大原は作品初期では1924年生まれの元陸軍軍人であるが、これを実際の年号に当てはめると、大原は1984年をもって警察を定年退職してしまうことになるので、ストーリーの前提が崩れてしまう(同様に両津は1943年生まれであり、こちらも幹部クラスにならない限り2003年で定年となる)。そのため、戦前生まれ→戦中生まれで学童疎開→戦後生まれの団塊の世代等徐々に設定を変更している。
なお、1976年の連載開始時から1982年までの6年間は各キャラともリアルタイムで加齢しており、その最終期においては、両津39歳、中川25歳、大原58歳、麗子23歳に達していた。
ただし、メインキャラの加齢が停止した後も、登場人物の設定年齢を作品中に明確な描写なしで急に引き上げたり、子供のある程度の成長を描く場合もある(部長の娘夫婦「角田一家」が代表例)。
最も複雑なのが部長の一人娘「大原ひろみ」である。彼女は第一巻(1976年)に20歳で登場、第22巻(1980年)に24歳で結婚、第40巻(1984年)に長男大介を出産している。出産時は既にリアルタイム加齢期を離れているので単純に28歳とは言えないが、その後大介は作中で小学6年に達しているので、最低でも35歳前後まで成長していることになる。つまり、父との年齢差が32歳から23歳まで縮んでいる。
さらに複雑なのがアニメ版で、時々両津の30年前の思い出話が存在するが、小学5年生として登場する両津は、30年後40〜41歳になっていることになる。かつては昭和30年代が中心となっていたが、年齢設定上2000年代以降では昭和40年代が中心となっている。そして、原作では両津の昔話で、1980年代に発売されたコミックスから現在まで多くの話が存在する。
劇中、両津もこのことについて時々触れている。
凡例[]
- 派出所メンバーの項以外は五十音順
- 声優はアニメ版、劇場版のもの
- 年齢(推定除く)は、作品中に表記された当時のもの
- 話の表記については1巻の1話なら「1-1」という表記を用いる。
警察官[]
葛飾区亀有公園前派出所[]
- 両津勘吉(りょうつ かんきち)
- 声:ラサール石井(アニメ版)、田中真弓(アニメ初期の少年時代)、演:せんだみつお(1977年実写映画版)、香取慎吾(ドラマ版、2011年実写映画版)、内海賢二(テレビ東京版)
- 主人公。階級は巡査長である巡査。角刈り、大きな目、体毛が濃く、左右つながった極太の一本眉毛が特徴で、年中素足でサンダルを履き、腕捲りをしている。
- 常人以上の体力と生命力を持っているほか、手先が器用で多数の資格や免許を持つ。金銭に対する欲望が深く、詐欺まがいな行動も多いが、困っている者を手助けする事も多いため、下町の住民からの人望も厚く、また人脈も広い。
- 浅草一郎と言うもう一つの名前を持つ。様々な事業を始めることが多いものの、一時的には大儲けをしても最後には大失敗して莫大な借金を抱える結末が多い。
- また、警察官としての実力があり、葛飾署での検挙率は常に一位。そのため多々の不祥事を起こしても減給などに留められている。
- 詳細は両津勘吉を、家族および親類は両津家を参照。
- 中川圭一(なかがわ けいいち)
- 声:宮本充(アニメ版)、演:草川祐馬(1977年実写映画版)、速水もこみち(ドラマ版、2011年実写映画版)、神谷明(テレビ東京版)
- 世界でもトップレベルの大企業「中川コンツェルン」の御曹司。美形で長身、多才で何でもこなす。物腰穏やかで落ち着いた男性だが射撃と逮捕術は天才的な腕を持つ。
- 幅広い知識を持ってはいるが、かなり世間知らずな部分がある。両津の破天荒さに半ば呆れながらも、両津の長所も知っている為、先輩として慕っている。
- 詳細および家族については中川圭一を参照。
- 秋本・カトリーヌ・麗子(あきもと れいこ)
- 声:森尾由美(アニメ版)、演:香里奈(ドラマ版、2011年実写映画版)、土井美加(テレビ東京版)
- 秋本麗子と表記されることが多い。世界有数の巨大企業「秋本貿易」の令嬢で、パリ生まれの帰国子女。容姿端麗でありながらも男勝りの強さを持つほか、料理やピアノ、射撃など多彩な才能を持っている。中川と同様、両津を慕っており、両津の部下でありながら「両ちゃん」と呼んでいる。
- 詳細および家族については秋本・カトリーヌ・麗子を参照。
- 大原大次郎(おおはら だいじろう)
- 声:菱谷紘二(アニメ版1 - 15話)→佐山陽規(16話 - )、演:龍虎勢朋(1977年実写映画版)、伊武雅刀(ドラマ版、2011年実写映画版)、北村弘一(テレビ東京版)
- 葛飾区亀有公園前派出所勤務で、両津の上司にあたる巡査部長を務めている。頑固者で問題児の両津に対しては厳しく、両津との対立が多いように思えるが、根は優しく両津を息子みたいに思っており、可愛いがっていると同時に、親身になって心配している。
- 寺井洋一(てらい よういち)→丸井ヤング館(まるい やんぐかん)
- 声:茶風林(アニメ版1 - 98話)→林家こぶ平(99話 - )、演:荒井注(1977年実写映画版)
- 葛飾区亀有公園前派出所に勤務する警官。個性的な派出所メンバーの中では最も平凡な警官。長年にわたり「寺井洋一」という名であったが、170-2で「丸井ヤング館」に改名した。
- 詳細は寺井洋一を参照。
- 麻里愛(あさと あい)
- 声:麻生かほ里
- 通称マリア。見かけは黒髪の美女であるが、元キックボクサーの男性で両津以上の膂力を持つ。キックボクサー時代のコーチである岩鉄岩男の言葉をきっかけに女性として生きる決意をする。
- 岩鉄と容姿のよく似た両津に一目惚れし、婦警になって近づいた。しばらくはニューハーフであったが、111-4で身体的にも女性になる。
- 詳細および家族については麻里愛を参照。
- 日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)
- 声:牛山茂(7 - 125話)、今井敦(126話 - )、演:宮藤官九郎(ドラマ版)
- 4年に一度、夏季オリンピックの年にしか登場しない警官。夏季オリンピックの開催期間以外はすべて寝ており、4年に一度しか起きてこない。しかし、免職もされず警察官を続けていられるのは、様々な超能力を使って難事件を解決しているため。ただし、目覚めたばかりでは調子が悪く、上手く超能力を扱えない。
- 詳細は日暮熟睡男を参照。
- 戸塚金次(とつか きんじ)
- 声:竹本英史、演:浜田光夫(1977年実写映画版)
- 亀有公園前派出所勤務。埼玉県草加市出身。坊主頭で顔面に傷、背中に入れ墨があり、ヤクザも怖がらせる風貌をしている。寮の自室には「死んで貰います」と大書された半紙や、仁侠映画のポスターが所狭しと貼られていて、パジャマも囚人服柄。中期には、日暮とともに勤務態度が悪くなり、勤務中に酒[1]を買ってきて堂々と飲酒し、両津から、民間人に誤解を生むから酒は自販機で買うように指導されている。
- 警官になる前は10年間トラック運転手をしており、その腕前は中川と張り合えるほどで中川も賞賛していた。それ以外の経歴は不詳。2-2における両津の発言によると、糖尿病を患っているらしい。
- 腕っ節も強く、両津とルール無用の喧嘩をした時は、ほぼ互角の勝負を展開し、最終的には両津によって派出所の外へ投げ飛ばされ、場外乱闘で敗北してしまうが、両津自身も相当ダメージを受けていた。
- 連載初期の頃は両津といいコンビであり、組んで悪ふざけをする両津と戸塚、それによって迷惑を蒙る大原と寺井という構図がしばしば描かれていたが、ここ10年以上は両津とは違う時間帯の班に所属しているため出番が少ない。出番が減った理由は、作者によると両津とキャラがかぶるためとしている。
- アニメでは「かつて派出所に勤務していた警官」という回想シーンのほか、ED(「ナイスな心意気」)のラストの群集に登場した。
- 古参の読者からの支持があり、連載30周年記念の回(155-1)では「復活して欲しいキャラクター」の1位であったが、作中では両津との対談で「特に話す事がない」としてこれと言った出番がなかった。
- 犬(いぬ)
- 名前は無く、犬としか呼ばれない。初登場時は、鍋島定食屋のいたずら息子によって派出所へ連れてこられた野犬。その時はずんぐりむっくりとした大きな身体で、顔付きもぼんやりとしていて動作ものろいものであった。しかし、後にスマートな体形となり、顔付きも変わってきた。
- 事故現場の野次馬を追い払うため、両津から狂犬の演技を命じられて見事に野次馬を追い払ったり、狂犬のドイツボクサー犬に拳銃を突きつけて捕まえたこともある(両津から顔に似合わず卑怯な奴だと言われていた)。更には二足歩行ができるほか、両津との殴り合いの喧嘩では、コブラツイストをかけたり、馬乗りになって殴るという芸当を見せた。また、派出所に入り込んだ空き巣の所持品の匂いで犯人の追跡に役立っている。
- 当初は麗子から「犬」というだけで毛嫌いされており、自分のせいで迷惑をかけたことを悔やんで派出所を去ってしまう。しかし、麗子がおぼれている少年を助けようとして自身もおぼれかけている現場に遭遇し、両津たちの元へ知らせに走っていった。犬のおかげで大事には至らず、麗子も犬嫌いを克服して、犬と麗子は互いに仲良くなっていった。
- また、両津と本田が雪山で遭難した時は救助犬として駆けつけたり、洞穴に潜んでいた熊に立ち向かう両津と一緒に共闘しようとした。39-6を最後に姿を消し、20年後の143-7で1コマだけ再登場を果たした。
- 松本(まつもと)・水谷(みずたに)・南(みなみ)
- 連載初期に公園前派出所に勤務していた警官達。
- この3人の名前は初期の頃の背景や台詞に度々登場している。
亀有署・葛飾署・新葛飾署[]
途中で庁舎の改築に伴い「新葛飾署」と改められている。なお、庁舎はウサギ型だった時期があったが売却され、一般的な形に戻っている。
- 亀森鶴吉(かめもり つるきち)→屯田五目須(とんだ ごめす)
- 声:江角英明→西村仁
- 新葛飾署の署長。階級は警視正。姓名判断で以前の「亀森 鶴吉」から改名した。葛飾区柴又在住。夫人は元婦警で駆け落ちの末に結婚した。推定年齢は58歳。誕生日は7月7日。ただし、アニメ版では誕生日は6月11日、千葉県出身、身長165cm、体重70kg、趣味特技は釣りとなっている。[2]
- 子供が3人、孫が6人おり、子供・孫には非常に甘い。彼の曽祖父は123歳まで生きていた。
- かつて直接の部下だった大原とは署長と階級を越え現在も仲がいい。回想などに出てくる若い頃の署長はアフロヘアーだった。大原と悪事を働き懲戒処分になった事がある。雨男であり、彼がゴルフなどの屋外行事を行うときには必ず雨が降る。
- 両津の問題行為には度々頭を抱えているものの、両津の警察官としての能力や周囲の者達との交流の良さを高く評価しており、アニメでは本庁側の上層部の陰謀によって両津が解雇に追い込まれた時にも、彼が警察官として必要な存在であると弁護したことがある。
- 署長なのに、自分に贅沢で他人にはケチな所があり、バザーの寄付は婦警や両津ですら高級品やマニアックな品を多数出品するのに対し、タオルや石鹸といった安物しか出さないので、両津にロレックスの高級腕時計やクラウンを強制的に寄付させられている。署長のケチさには中川も怒って両津と一緒に抗議しに行っている。また、贈答品である高級酒等を多数隠し持っており、全て両津に見つけられ、取り上げられている。
- 署長としての威厳はあまりなく、両津と対立している女性署員に言われて、剣道部の部室を変えたり、婦警達の横暴を咎めるどころかほぼ完全な言いなりになっており、そのあまりの情けなさに両津は呆れ果てている。アニメ版では原作よりもスケベな描写が多く見られ、大原が呆れたり咳払いすることもある。そのように情けなく見える彼も、たまには署長としての威厳を示し、不祥事を起こした両津の頭を殴ったり、大原と協力して両津のおしおきに加担することはあるので、両津の上司としての体裁は何とか保たれているようである。
- 孫がプレイするゲームには疎く、孫から攻略法を聞かれるので両津に頭を下げてまで攻略法を聞き出す。
- 息子(高学年 - 中学生位)への教育では非常に甘く、両津曰く、生意気で好き嫌いが多かったが、両津と花やしきに遊びに行ったおかげで好き嫌いや我儘が無くなったという。息子も両津を気に入っている。
- 本田速人(ほんだ はやと)
- 声:家中宏(アニメ)、演:内村光良(ドラマ版)
- 交機隊に所属。両津を「先輩」と慕い、よく行動を共にする事が多いが、そのたびに様々な事件に巻き込まれている。
- 普段は気弱で頼りないが、バイクに乗ると顔付きが劇的に変わり、凄まじい運転技術を披露するが、口調や行動が荒っぽくなる。
- 実家はカワサキ専門のバイク屋「本田輪業」で、本田自身もバイクのメンテナンスや自作が出来る。
- 詳細および家族については本田速人を参照。
- ボルボ西郷(ボルボ さいごう)
- 声:岸祐二、原川浩明(ゲーム「こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻」)
- 新葛飾署に勤務する警官。鹿児島県出身。誕生日は12月31日。身長182cm、体重95kg。血液型はA型。
- かつてアメリカ合衆国でFBIの射撃術をマスター、傭兵・グリーンベレーとして5年間世界の戦場を渡り歩いた経験を持ち、ニューヨーク市警察に勤務していたこともある。そのため常に全身にあらゆる武器を身につけているが、実際は臆病なため、武器を全部取られると気が弱くなる。サバゲーが大好きで、誘われるとどんなに遠くにいても駆けつける。登場したころは身の危険を感じたり、物音に過剰に反応したりすると無差別に発砲してしまう癖があったが、今ではだいぶ落ち着いた。
- 長年、男ばかりの環境にいたせいで女性に対する免疫が非常に弱いが、後流悟十三と会った回ではライフル用スコープで両津と3人揃ってデバカメをしていた。また、婦警たちの教官として拳銃技術の指導を行ったこともあったが、スポーツマン的な外見のため婦警たちに騒がれ、真面目に講義を聞こうとしなかったので逆上して銃を向けたこともあった。
- 登場初期は、両津に敬語を使うなど部下的な存在だったが、100巻以降は両津にツッコミを入れるなど同僚のような存在になってきた。一人称は「私」か「俺」。鹿児島の実家の家系は忍者である。
- 幼少期に蜂の大群に襲われたことがあり、それがトラウマとなり蜂が大の苦手。虎と単身戦って取り押さえるだけの実力を持っているが、蜂の場合、無害な蜜蜂であっても一匹見ただけでも取り乱して逃げ惑う。
- アニメでは本田、左近寺と共に度々、両津の企む悪事に付き合わされた。原作では当初、ボルボの背後に人が立つと、無差別に銃を発砲していたが、現在ではあまりそのような描写は見られなくなった。近年では左近寺とコンビで登場することが増えてきている。またその左近寺とは偶然にも出身地以外のプロフィールが全て同じだった。
- 現在は元上官・爆竜大佐の娘ジョディーと付き合っているが、ジョディーが登場する前の81-3では当時男だったマリアに惚れデートを申し込んだ事もあった。またその双子の妹のマリリンからは逆に惚れられ、一時的にはジョディーとマリリン両方と付き合っていた(ただし原作のみ)。ジョディーからはボビーという愛称で呼ばれ、軍人時代の仲間からもそう呼ばれている。また、マリリンからもそう呼ばれていた。
- 最初はマリアに双子の妹がいると知らず、マリリンと初めて会った際にはマリアだと勘違いしていた。マリリンが自分が女だと分からせるためにボルボの手を自分の胸に当てたが、ボルボはそれでも気付かず、両津の指摘と両津の隣にいるマリアの存在に気付いて事実を把握した途端に鼻血を出してしまった。
- 左近寺竜之介(さこんじ たつのすけ)
- 声:岩崎征実
- 新葛飾署に勤務する警官。埼玉県出身(アニメ版では東京都)。誕生日は12月31日、身長182cm、体重95kg。血液型はA型。胸囲は180cm、ウェストは78cm。趣味はテレビゲームとフィギュア収集。ゲーム嫌いの弟がいるらしいが未登場。
- 体育会系に属する人物で、あらゆる格闘技(特に柔道)に対して優れた技能を持っている。柔道のほか、合気道、空手、テコンドーの師範証を持っている。元々は格闘技ゲーマーで、両津や後輩らと対戦するが、熱くなりすぎて実際の対戦相手を殴り飛ばしてしまうこともしばしば。その体型に合う制服がないため有事の際を除き私服(タンクトップ)で勤務をしている。
- ある時偶然「どきどきメモリアル」(「ときめきメモリアル」のパロディー)のキャラクターに自分の名前を呼ばれたのをきっかけに、その種のギャルゲーにもはまりだす。また、ゲームのキャラクターにそっくりということで磯鷲早矢に惚れていたが、124-3でチャットで知り合った美香という女子大生と付き合うようになる。しかし彼女が登場したのは124-3の1話のみでその後の関係は不明。
- アニメ版での登場以降、ボルボとセットでの登場が多い。3人共、体力は並外れており、100mの崖の縄梯子を昇り降りするのに僅か15秒しかかからない。ボルボとは偶然にも出身地以外のプロフィールが全て同じであった(ただしアニメ版ではボルボより身長が高い設定になっている)。
- アニメ版では本田、ボルボとともに度々、両津の企む悪事に付き合わされた。女嫌いになった理由は小学生時のトラウマからになったことになっている。当時、沙織にそっくりな少女に一目惚れをしたのだが、柔道の大会でその少女と対決することになり、試合前に緊張してトイレに行くのを忘れ、試合の最中に漏らしてしまい、皆に笑われてしまった。それ以来、左近寺は極度の女嫌いになった。「どきメモ」をプレイし始めてから女嫌いは少しずつ直っていったが、「どきメモ」で告白に失敗し、そのショックで女嫌いはさらに酷くなった[3]。しかし、女性に対して興味を持つ描写もある。また、「沙織〜!!」と叫ぶ口癖、沙織の人形の乳首を触り興奮する癖(フィギュアのサイズによって反応が大きく異なる)や悲しい時に失禁する癖が追加された。初期は「どきメモ」をしたり、沙織フィギュアの購入の際は縁眼鏡をかけていた。沙織の等身大フィギュアは本人にとっての宝物であるが、大体のフィギュアは両津に関わったことが原因で沙織フィギュア全種類火災で燃え尽きてしまったり[4]、ボーナス争奪戦に巻き込まれてダンボールと融合してしまったり[5]と沙織フィギュアは不遇な扱いを受けている。
- 擬宝珠纏(ぎぼし まとい)
- 声:土居裕子
- 交通課に勤務。1999年頃に新人婦警として登場し、両津と同等に張り合っていたが次第に惹かれあっていき結婚騒動まで起こった。しかし実は又従兄弟だった。実家は神田で寿司屋を営んでいる。
- 詳細および家族については擬宝珠家を参照。
- 磯鷲早矢(いそわし はや)
- 交通課に勤務。年齢は21歳。誕生日は1月3日。身長163cm(133-8で169cmに設定変更)、体重49kg。血液型はA型。スリーサイズは81・57・82。京都の名門武道家の長女として生まれ、特に弓道は全国大会で優勝するほどの腕前を持つ。但し、左京には負けたことになっている。なお、「早矢」の名前は弓道用語に由来する。
- 大和撫子とも言われるほどの日本的美人で、署の男性からの人気は高い。両津に一目惚れをして交際を申し込み、マリアと剣道で対決して圧勝するが、両津を好きな理由が彼女の父・剣之介に声が似ているからであり、恋愛感情は無かった。後に本当に好きになり交際を申し込んだ。しかし近年ではあまり両津の事が好きという描写は無く、現在でも思っているのかは不明。逆に相手から思われる描写が増えており、特に大原には妄想の相手にされるほどである。その他にはゲームのヒロインにそっくりという理由で左近寺から、真相は不明だが158-4の様子から見て中川からも好かれている様子。
- 登場当初は両津を巡りマリアと2度に渡って勝負しマリアを女性にさせるきっかけを作った。145-9では一緒に行動する描写もあり現在ではある程度、仲が良くなった様子。また同じく両津と結婚騒動になった纏とは今ではすっかり仲が良くコンビを組んでミニパトで活動する事も多い。
- 武道以外にも和風のことには造詣があり134-7では琴の家元であったことも判明。しかし158-4で意外にも将棋は苦手だったが、部長や纏のおかげで両津を倒せるほどの腕前となった。一方で最新の流行や洋物、携帯電話などの機械関係については疎い。
- かなりの下戸でビール1杯で酔ってしまい、体が火照って突然服を脱ぎだす癖がある。また母方の祖父が陰陽師ということもあってか霊感が強く、140-5では占いで婦警のことを占ってはズバリ当て、幼稚園児を襲った悪霊を除霊した。
- 133-5では目を見ただけで言葉が通じない外国人とも会話できるという荒業を見せた。
- 本編では纏より早く登場したが、アニメ版では一度も登場しなかった(140巻の巻頭のセル画に一度だけ登場したことがある)。
- 乙姫菜々(おとひめ なな)
- 声:鈴木真仁
- 交通課の白バイ隊に所属し、本田の後輩で交際相手。年齢は21歳。誕生日は2月14日(ただし3月3日という時もある)。血液型はA型。スリーサイズは79・48・80。「愛野 神女(あいの みこ)」のペンネームを持つ少女漫画家でもある(公務員の副業は禁止されているため、秘密にしている)。
- 身長は161cm。体重は35kgと非常にスレンダーで、「オリーブ」と呼ばれている。また、アニメ声の持ち主(アニメ版でも再現されている)。漫画は非常に人気が高く、コミックスの初版が10万部発行されるほどであり、アニメ化までされた物まである。初登場したときには少女漫画家の間で話題になったらしい[6]。見た目に合わず、かなりの大食い(普段忙しくてまともに食事できない反動らしい)。運動は苦手な様子だが、130-5の葛飾署マルチスポーツ大会には麗子や中川、纏など頭脳、体力どちらも水準以上なメンバーを抑えて優勝している。
- 学生時代、腹痛で苦しんでいるところを女のバイク乗りに助けてもらったことがきっかけで白バイ隊員となった。そのエピソードはアニメ版では助けたのは若き日の本田という事になった。バイクの腕は「クイーンスターズ」(葛飾署の女性だけで構成されている白バイ隊)の中でトップクラスの実力だが、力が無いためバイクを1人で起こせず泣いてしまう事も多々ある(94-5など)。そのため1度中川コンツェルンのパワーアシストスーツを装着したことがあるが、その際には腕相撲で両津を倒すなど絶大なるパワーアップをした(139-2)。
- 中学3年でデビュー。「メヌエット」は大ヒットしたが、次の作品「夏の日は帰らない」は純愛物の少女漫画のようだが、「(今で言えば)ボーイズラブ的なシーン」や「窓から落ちるシーン」や「電気ショックを受けるシーン」など、少女漫画にしては妙なシーンが含まれているようである。アニメでは、「メヌエット」がアニメ化された後、乙姫が海外ロケで出かけているときに両津の提案で勝手に「メヌエット」を変身ヒロインのアニメにされたことがある。
- 漫画のことになると周りは見えなくなるらしく、両津や本田に無茶をさせることも多い。しかし本人は無茶をさせていることに気付いていない。
- 実は本田は彼女と出会う前から愛野神女のファンであり、彼女が愛野と知らず告白しそれを知った際は驚きを隠せずにいた。133-5では纏も実は「メヌエット」を読んでいたらしく乙姫が愛野と知って驚いていた。
- 早乙女リカ(さおとめ リカ)
- 声:杉本ゆう
- 交通課に勤務。東北地方にある蛍里という田舎の出身。誕生日は8月1日。身長166cm、体重49kg。血液型はB型。スリーサイズは88・59・82。あだ名は「オカルトハンマーのリカ」(104-3でのみ両津が使用)。
- 高圧的なまでに気が強く、自己中な言動も多い。当初は仲の良い描写もあったが、現在では両津を毛嫌いし対立する婦警達のリーダー的存在。毎回対立しているものの、両津自身は116巻巻末のコミックスプレビューで「早乙女もきらいではないぞ」と語っており、実際にはどちらかというと早乙女の方が一方的に両津を敵視している部分があり、毎回の対立も早乙女が両津を怒らせている原因を作っている。
- リカを始めとした交通課の婦警達は、一方的に両津を泥棒と決め付け、犯人で無いとわかると大原部長ですら両津に謝罪したのに対し、警察官にあるまじき行動も見られる。一時期、葛飾署が婦警主導になっていた際には、両津以上の傍若無人な振る舞いを行い、完全にやりたい放題であったが、早矢に諭されたことで、考えを改めたようである。
- 多くの婦警同様中川に憧れているが彼氏はいるらしい。しかし高飛車な性格や、料理が苦手なことなどがきっかけで振られるエピソードもある。料理に関しては悪食で『人間ポリバケツ』の両津ですら批判するほどだった[7]。
- アニメでは、役割を小町に譲っているためほとんど登場しない。気の強い性格という設定は原作通りだが、配属は少年課となっている。
- 雛野姫香(ひなの ひめか)
- 新葛飾署女子寮の1001号室に住む婦警。コスプレやゲームなどオタク的な趣味を数多く持ち、両津や本田とは一緒に写メールを撮影する等、仲が良く気が合う。署には秘密のまま、本田から紹介された秋葉原でもえもえじゃんけんの「メイドカフェQ」でアルバイト(源氏名「リナ」)をしており、同業の「メイド仲間」も多数いる。衣装を多数所持しコスプレイベントにも多く参加するなど、コスプレイヤーとしてもベテラン。非常にスタイルが良く、漫画も描ける。メイドアシスタントもやっているが、ミリタリー関係は疎いので描くのに困っていたが、両津がリアルに描いたために戦車好きな女性に見られてしまう(170-6)。
- 法条正義(ほうじょう まさよし)→凄苦残念(すごく ざんねん)
- 声:深貝大輔
- 一時派出所に配属されたが、現在は新葛飾署に勤務する。東京大学卒のエリートだが敢えて国家公務員試験を受けず警視庁の採用試験を受けたので、階級は巡査である。三重県松阪市出身で、大学時代からずっと松阪から東京まで電車(新幹線)で通っていた。その後はニコニコ寮に住んでいる。年齢は23歳(初登場時)。
- 笑い顔は笑っているように見えない。いかつい顔な上に腕力もあるが、気が弱い。顔からはとても東大卒とは思われないため、いつも東大の卒業証書を持ち歩いている。趣味は読書、インターネット。不細工であるが、記憶力はイミダス以上で決断力もあるので、葛飾署の婦警からはそこそこモテる。また、実家が農家であることから農業知識も豊富で、寮の屋上で家庭菜園を造っている。
- 巡査部長昇進試験の勉強をしていたが、周囲の雑音などですぐ集中力が途切れてしまうため、両津たちの勉強の邪魔が原因で昇進試験に落ちてしまった。
- 長年にわたって「法条正義」という名で生活していたが、170-2で両津の「改名くん」と強引な行動により「凄苦残念」に改名した。11月17日生まれ。両津曰く、面白みの無い日。
- 家族は両親と弟、犬のペス。母親から「まさちゃん」と呼ばれており、家族は彼が改名したことを知らないようだ。祖父は農業をしている。母や弟や犬の顔が残念に似ているため本田と両津が笑っている様子があった。
- ニコニコ寮では法条時代は1人部屋だったが、凄苦に改名後は両津と同室になる。
- 京香(きょうか)
- 交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカとのコンビで登場することが多い。
- 小栗愛美(おぐり まなみ)
- 交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカとのコンビで登場することが多い。
- 女子寮でなく普通のマンションに住んでいるが、空き巣の被害に遭っている。下の名前は116-5で判明し、苗字は133-4で判明した。
- 両津から貧乏と言われている。両津が空き巣の犯人扱いをされた際、両津は「何で金の無い小栗を狙うんだよ。迷わず中川や麗子のマンションを狙う」と言っている。
- 春野百日(はるの ももか)
- 葛飾署の婦警。部屋はかなり乙女チックだが、かなりのゲーマーでどきメモや濃い格闘ゲームもプレイしており、その趣味は左近寺と似通っている。
- 剣零(つるぎ れい)
- 纏の後輩で、ソフトボール部員。右投げ左打ち。スクーターを使用した女子白バイチーム「エンジェル7」のメンバーとなる。
- 雑学(ざつ まなぶ)
- 幅広い分野の雑学が豊富な新人巡査。しかし、個々の得意とする分野での知識の深さは法条や中川、両津に劣っている。
単発・ゲストキャラ[]
- 佐々木洋子(ささき ようこ)
- 声:並木のり子
- 両津の顔馴染みのタバコ屋の娘。初期の数少ない女性キャラで元祖ヒロイン。初登場時は15歳(中学3年生)だったが、その後両津に憧れて警察官となり、葛飾署交通課に配属。32-1を最後に姿を消したが、83巻の背表紙で11年振りに登場。本編では143-7で22年ぶりに姿を見せた。その後155-1にも登場している。大原には「両津に憧れるのはいいが、勤務態度だけはマネしないように」と言われている。
- 誕生日は3月3日。血液型はA型。身長157cm、体重41kg、スリーサイズは80・53・81(全て高校2年時のデータ。1978年の少年ジャンプの綴じ込み付録より)。
- アニメ版では一回だけ登場。学生時代は、柔道部に所属し、寺井に惚れられていた。その当時、派出所には両津・大原・寺井はすでに派出所に勤務しており、3人の他には戸塚がいた。その後普通に結婚し2人の子供が生まれた。しかし、人に言えない家庭の事情を抱えている様子である。
- 後流悟十三(ごるご じゅうぞう)
- かつて派出所に配属された警察官。階級は巡査。その名の通り、『ゴルゴ13』の主人公デューク・東郷がモデルとされるが、背は低い。カニ歩きで歩く。19歳でありながらM16型のライターでタバコを吸うなど、クールを気取っているが、古めの駄洒落に弱い。かなりスケベであるため、ゴルゴ13と同じ背後に不用意に立った人間を殴る癖を見せた時、麗子に対しては殴りかからなかった。本人曰く「賛美歌をリクエストすると現れる」らしいが、「依頼人とは一度しか会わない」と言って1日で辞めてしまう。しかしその後、葛飾署に勤務している事が確認された。最近の登場では、世界スナイパー選手権で優勝し、「C」と呼ばれる人物という肩書きがついている(「C」が何を意味するかは不明。両津は「クレイジーのC」だと評した)。「撃鉄の音で起きる」と自称するが、実際には至近距離で拳銃を乱射されても起きないほど寝起きが悪い(自分の腕時計の目覚ましでは起きる)。所持しているライフル等もボルボ西郷の足元にも及ばない。
- 登場する周期には日暮以上の非常に長いスパンがあり、初登場は1981年(24-3)だが、2度目はその11年後の1992年(81-10)、3・4度目は13年後の2005年(147-3、147-7。ただし147-3はたった1コマのみ)である。
- 石頭鉄岩(いしず てつお)
- 声:俵木藤汰
- 交通課長。自称「安全指導師範七段」、「走る交通法規」。競馬場の中まで暴走車を追い回した本田(アニメでは両津)を戒めるために、署長が紹介した交通安全指導教官。制服の代わりに武者鎧を着用し、拳銃の代わりに日本刀を装備する。子供のときに交通事故に遭って以来交通法規に厳しく、愛用の白バイは派手なバックミラーが装備されているが、高速道路を利用しないとしてスピードメーターは60km/hまでしか刻んでいない。愛車は古いポルシェでこれも制限速度以上には走らないようにアクセルに自作ストッパーをつけている。しかし、いずれも我を忘れて猛スピードで暴走することがある。また、制限速度の遵守や安全確認の徹底に没頭するあまり、渋滞を引き起こしたり、道路工事現場や電車に突っ込んだりなどかえって危険な事態を引き起こしている。「短気な奴はドライバーに向いていない」と発言するものの、少し文句を言われただけで日本刀を抜いて相手に説教(脅迫)するなど、実際は自分も短気である。6人の息子がいて、上から順に右折、左折、直進、一方通行、駐車禁止、進行方向別通行区分と名付けている。部下から「石頭部長」と呼ばれる。
- アニメでは、本田一家同様普段は大人しいが、交通のことになると豹変する。元カミナリ族のリーダーで、自分達を更生させようとしていた警察官が事故に遭ったのを機に警察官になり交通事故をなくすために立ち上がった(警察官は90越えて今も元気にしている)。
- 板池(いたいけ)
- 声:渡辺慶
- 公園前派出所に勤務していた警官。名前の通り非常に気弱な性格で、路上販売やキャッチセールス、訪問販売、ダイレクトメール等の勧誘を断る事が出来ず、必要のないものを大量に買ってしまう。そのため部屋の中は物であふれており移動することもままならないほど。また、泥棒に対しても怯えたり敬語を使ったりする。ただし酒を飲むと一変し、目つきが鋭くなって過激な性格となる。ただし酔いが醒めるとそのことを覚えていない。両津いわくウイスキーボンボン1個で普通の人と同程度の気の強さになる。その後は法条ら一緒に両津らと入れ替わりで派出所勤務をしている姿が見られる。とかつてはアパートに住んでいたが、その後ニコニコ寮に転居した。
- 恵比須海老茶(えびす えびちゃん)
- 声:石塚堅
- 公園前派出所に勤務していた警官。また、元刑事課勤務。たいへん笑い上戸な性格で、ちょっとしたことで笑いが止まらなくなる。その性格は、明るい家庭環境と「笑う門には福来る」という教育方針から来ているらしい。両親からは一生に三回だけ怒ることを許されているが、実際に怒った時は顔が変化し、腕力も上がって性格も怖くなる。ただしその状態は長く続かず、元に戻ると本人は怒っている間のことを何も覚えていない。
- 下の名前は初登場から22年後の2006年(155-6)になって明らかになった。
- アニメ版ではその後「爆笑刑事」として特殊刑事課に配属になるも、メンバーに笑い過ぎて耐えられなくなり辞退。実家は「元祖恵比寿神社」であり、ここに祀られていた恵比寿像を巡って両津達と真田忍軍との対決となる[8]。
- 軽田塁巣(かるた るいす)
- 元々はオリンピック代表候補にもなったスプリンターで、社会貢献のために警察官になる。勤務態度は真面目だが、選手時代の厳しい練習のため、しゃがむとクラウチングスタートの体勢をとり、ピストルの音(あるいは破裂音)がすると条件反射で走りだしてしまい、100m走り切るまで止まらない(周りの人が「フライング」と言って銃を撃つとそれより早く止まる)。当初は条件反射で走っている間無意識状態(両津曰く「走るマシーン」)だったが、途中から走っている間も意識は保たれるようになった(ただしその癖は直っていない)。100mのベストタイムは10秒12。テンプレート:要出典範囲。
- 玉虫政治(たまむし せいじ)
- 新人巡査。身内に政治家が多く、その影響を受けて本人も政治家特有のどっちつかずな「玉虫色」の喋り方になってしまった。その会話には過剰な敬語や政治用語が多く、また何故か「つかまつり候」や「ござりまする」など時代劇(江戸時代)風の口調も混じる(両津曰く「黒木かおるみたいな話し方」)。巡査長である両津のことを「先生」と呼ぶ。そのハッキリとしない物言いと態度が両津をイラつかせるが、逆にその喋りで悪徳セールスマンを撃退したり、スピーチ原稿や司会などを頼まれたりと何かと役に立っている。1回限りの登場だが、後に100巻オマケの「署内の結婚したくない男性ランキング」に入っている。
- 前田(まえだ)
- 交通課に勤務する警官。アメ車・改造車を好み、自身も改造パトカーを使用して勤務をしている。夏休みにはタクシー運転手のバイトをしていた。通称「ホットロッドの前田」。幾度か登場していたが最後の登場は79-1(1992年)。
- 町屋(まちや)
- 葛飾署に勤務する警官。多大な情報を持ち、各派出所を巡ってその情報を喋りまくる事から「スピーカー町屋」とよばれている。多くの情報は確かなものだったが、「両津がさいはて署に飛ばされる」「大原の係長・警部補昇進」といった情報は間違っており、結局は自らがさいはて派出所へと飛ばされてしまった。尚、署長は両津をさいはて署に飛ばしても、調教・指導出来る人物が大原大次郎以外に居ないから、両津と大原の一時的な異動や出向を除いての異動・転勤は特に考えていない。
- ラム
- 葛飾署に配属になった日系三世の巡査でホノルル出身。両津と中川は彼女を大巡行に連れて行くために争奪戦を繰り広げた。モデルは当時作者が大ファンだったというアグネス・ラム。
- 舞昆(まい こん)
- 交通機動隊員。コンピューターを搭載した白バイ「スーパーポリスバイク X号」とそれに対応するさまざまな機械を使用する。一時は本田を抑えて検挙率一位の座を獲得したほどの実力を持つ。弱点はバッテリーが上がると何も出来ない点。
- 忘田(わすれた)
- あったことをすぐに忘れてしまう警官。3歩歩くと忘れてしまうため、「ニワトリ忘田」と呼ばれる。なんと自分の親の顔すら忘れていた(その親も息子の顔を忘れていた)。その物忘れのひどさをいい事に両津は彼から金を借りまくっていたが、なぜか人に貸した金の債権のことだけはしっかり記憶にあった。
- 島雪之城(しま ゆきのじょう)
- かつて派出所に配属された警察官。少女漫画のキャラクターのような派手な格好をして、両津を怒らせる。キャサリンという区役所勤務の彼女がいる。子供の頃胸を患い、タバコを見ると発狂して銃を乱射する。潔癖症で、一つの話で何度も着替える。後に100巻の「署内の結婚したくない男性ランキング」に入っている。
- 小野小町(おのの こまち)
- 佐々木洋子の直属の上司で元女子プロレスラー。両津以上の怪力と食欲を持つ。両津曰く、「レッカー車がいらない、張り手の威力は高見山の数倍」。彼女のミニパトは特別仕様で通常のミニパトよりも一回り大きい。108-7で名前のみ登場した百人一首の大会で上位に入賞した「交通課の小町さん」との関連は不明。
- テンプレート:要出典範囲。また、アニメ版でレギュラーとして登場した同表記の婦警小野小町(おの こまち)とは全くの別人。
- 松本清彦(まつもと きよひこ)
- コンビニ派出所「マツモトキヨシコ」の店長で巡査。実家は病院で、薬剤師資格を所持している。台詞は自分の名前を名乗るだけで、登場は2コマのみ。
- 無加月(むかつき)
- 葛飾署勤務の巡査で、両津の友人。ニコニコ寮在住。71-2、147-3に登場(147-3は1コマのみ)。エルカセットやVHDなど、家電を買えばその機種は生産中止・生産縮小になり、野球場に観戦に行けば自分が応援しているチームは必ず負け、株を勉強して株主になれば暴落(バブル崩壊初期の頃の株価下落)が起きる、日本国外のアーティストのコンサートチケットを取れば来日中止・日程変更となる、など非常に運が悪い。作中でも金を貯めて買った車が、届いた次の日に欠陥により生産中止・回収となった。
- 普段は普通だが、運の悪い出来事が起きると激昂して周囲の物に当り散らす。また、過去のそういった出来事を思い出すと、「思い出し怒り」状態になって同様に怒り出す。その後、競馬で1等・2等を当て(ただし馬券は買っていない)、宝くじ1等と前後賞(2億円)を当てたものの、くじを紛失してしまった。
- 田中(たなか)
- 交通課勤務。152-8に登場。テレビドラマが好きで、ビデオテープ8000本も撮り貯めしていた。テープのほかに領収書や使い終わったチケットなどを全て取っているなど、物が捨てられない警官。そのため、住んでいる家が傾いているが、両津の努力で家が何とか軽くなった。
- 悪魔田死神(あくまだ しにがみ)
- 88-7に登場。葛飾署結婚したくない男2位だったが、両津が結婚したい男1位になった時(これは婦警が両津を利用するため1位にしたため)に繰り上がって結婚したくない男1位になったブ男。
- 模手内正男(もてない まさお)
- 108-2に登場。地域課所属。元はジャガイモ顔のブ男だったが、美容整形で美形にした。顔の殆どを300万円ほど使って変えた為、面影がまったくなくなってしまい、表情も少ない。名前の通り女性にはもてない。その後、何人か彼女を作るも、もてなかった時代が長い為、デートの仕方が分からず、振られ続けた。そして、立石署の目太門比科忠(めたもんぴかちゅう)の医院でワイルドな顔にするも、チーマーに喧嘩を売られコテンパンにやられ又振られる。麗子のアドバイスで、優しいところに個性があると言われて、優しい顔にする。おかげで彼女が出来たが、実はその彼女も整形美人で、お互い告白しあうと、互いに昔の顔の方が好みだったため、2人共目太門のクリニックで元に戻し、遠まわしながらはれて交際し始めた。
- 屯田(とんだ)
- 12-7に登場した両津の昔の先輩。巡査部長。署長とは別人。両津同様破天荒な人物で、巡査部長昇進試験を38回受けてようやく合格したという、まさにとんだ先輩。両津にギャンブルを教えた張本人で、昇進を機に辞めたらしいが音だけで麻雀の牌を判別でき、勤務中に制服姿でパチンコをするほどのギャンブラーだが、ひったくり犯を追跡して逮捕する等、両津同様に正義感は強い。
- 根画手部不吉(ねがてぶ ふきち)
- IQ180で、身長199cm・体重80kgというガッチリした体型であり、スポーツ万能なエリート新人警官。階級は巡査。だが、実際は物凄い心配性で、葛飾署への配属を希望したのも、活断層の位置から地震の影響が少ない上建物が耐震性に優れていて、また周辺の水害対策がきちんとなされており、周辺に山がないため土砂崩れの心配はないという、安全上の理由で来ただけであり、本人的には葛飾署にはあまり関心がない。太平洋沖10kmというような遠隔地で起きた僅か震度1の地震でも感じ取り、その震度を小数点第3位まで割り出せると言う感覚の持ち主。スポーツで体を鍛え、ラグビー選手になったのも地震などの非常時に人より先に逃げるためである。
- 普段から防災用品をバッグに詰めて持ち歩いているが、その中にはバット・信号弾・ハーネス・ストロボ・スタングレネードなど、暴徒化した市民や猛獣を攻撃したり、自分が最優先に救助されるための道具が多数入っている。ただし猜疑心が強く情報攪乱を恐れているため災害情報を聞くラジオは入っていないが、その代わりに軍事用のデータを受信できるGPSを所持している。
- 住居は高層マンションの1階(すぐ逃げ出せるように)。大地震の予兆を知るためにウサギ・カメ・ニワトリ・フクロウ・ネズミ・リスなど多数のペットを、水道への異物混入を恐れて金魚を、毒ガスの探知のためカナリアを飼っている。火災感知器は部屋の10箇所に設置している。日頃の食べ物も産地偽装を恐れて原産地で直接購入している。
- 普段の仕事は真面目にこなしていたが、署の旅行プランを練る際には、災害など様々な心配をし、最終的には「地球が無くなる」ことを恐れて警官を辞めて地球を脱出することを言い出すなどのあまりの心配性に心配になった署長達の頼みで、両津に治してもらうように頼んだところ、心配する事を知らない、両津そっくりの破天荒な人間になってしまった。その後の登場では心配性に戻り、夜はパジャマ代わりに防護服を着て、消火器を両脇に抱えて寝ているが、それでも想像上の不安のため眠れないことがあり、寝不足がたたって勤務中に眠ってしまった。両津の助言で地震保険に入ることで一時は明るい性格になったが、間もなくして世界の国々の核弾頭保有数を知り、それに誤射される不安に陥ってしまった。
- 中川とは学生時代に面識がある。
- 野口六郎(のぐち ろくろう)
- 駅前東口派出所勤務の巡査長。両津とは警察学校時代の同期で仲が良い。彼女がいるが、警官だと知られるとまずいこともあるということで彼女に対しては「デザイナー」と称している[9]肺活量は5000ccで、当時の葛飾署内では両津についで2位。
- 連載初期に数度登場したが、20-2を最後に登場しなくなった。
- 又崎(またさき)
- 連載初期から前中期に登場していたニコニコ寮に住んでいる署員。両津と、他愛も無い話をすることが多い。インスタントラーメンが大好きで、正月でも朝から食べている。本人曰く、ラーメンは自分の青春らしい。何年も前のものをワインのように年代物といって食べたり、忙しい時は茹でずにそのまま食べたり、キュウリや玉ねぎを調理せず生で食べたりと、無茶苦茶な食生活をしている。千住生まれ。話によって名前が「股崎」となっている事もある。警察官としての描写はないため配属部署は不明。未製作のガンプラや懐かしのレコードを多数所有している。
- 次長(じちょう)
- 声:永野善一
- 葛飾署次長。初期から登場しているが、名前は設定されていない。その白髪頭はカツラである[10]。友人で詐欺の奥山老人に若い頃の弱み(吉原の遊郭に一人では恥ずかしいからと、若かりし頃の奥山に頼み込んで一緒に通っていたこと、巡査の頃に職務をさぼって江戸川土手で昼寝していたことなど)を握られている。本人はとぼけているが、動揺を露わにしていることからこれは事実だと判別できる。
- また、奥山と吉原大門で記念撮影までしていた。その他、勤務に関係のない高級ゴルフクラブセットを職場に持参していたため、両津から「こんな物、署に持って来たらまずいんじゃないの?」と言われ、返す言葉がなく、両津にバザーの商品として取り上げられたことがある。
- 桃という名の孫娘がいる。
- 坊那須課長(ぼうなす かちょう)
- 声:石森達幸→西村仁
- 葛飾署課長。両津たち署員の給料を管理しており、名前通りボーナス支給時に度々登場している人物。名前が明らかになったのは100-4からだが、初登場は7-5という初期からのキャラクターである。
- 太田(おおた)
- 90-7に登場したニコニコ寮に住む署員。他の住民に内緒でクーラーを設置して、一人涼んでいた。本人曰く、実家から送ってきたらしい。他の住民に知られたくないので、本体は押入れ内に設置し、室外機はミカン箱に偽装して隠していたが、設置している事は一部で噂になっていた。その後両津に見つかってからは、解体されたビルのダクトを使って寮内の全部屋に冷気を送るよう改造され、自分は使えず電気代だけを取られてしまう羽目に。しかし、20部屋分の冷房を一台で24時間最大レベルでフル稼働させられる等、乱暴に扱われたため、数日で壊れてしまう。その後代わりに両津が集めてきた旧式のクーラーが部屋に設置された。両津に15万円の借金がある。
- アニメ321話「猛暑をぶっとばせ!」では彼の役割は全て法条に変更されたため未登場。
- 鎌田(かまた)
- ニコニコ寮に住む署員。両津が賞味期限を改竄したコンビニでの期限切れ弁当を売ろうとした際に忠告したが、両津に「食べ物は腐りかけが一番美味しいんだ!!」と切り返された。ただし、「食べ物を粗末にしてはいけない」という考え方には大原も賛同している。
- 真平(まったいら)
- 一子(はじめこ)という彼女が居る。ライダーだと吹聴し大型バイクを買ったが、実際はバイクの知識だけで、普通自動車第一種運転免許は所持しているものの、大型自動二輪車運転免許は所持していないので、両津に8万円で代役を頼んだが、その後両津も体型が似ている本田速人に当初は1万円で、過酷なので4万円に引き上げてで代役を頼んだ。そして、一子が本田の走行テクニックとツーリングを気に入ってしまったため、収拾が付かなくなる。本田は「いつばれるかと思うと心臓に悪い」と2度目以降の代役を必死で断っている。
- 鳳麟寺沙羅(ほうりんじ さら)
- 交通課に配属された女性巡査。実家は奈良にある名門のお寺の娘。磯鷲早矢のように一見おしとやかに見えるが、実は洋楽好きで学生時代はバンドをやっていた。両親がヘビメタバンドをやっていて、乳児期には両親が練習で演奏していたKISSやメタリカの楽曲を子守唄代わりに聴いていた。マイケル・ジャクソンの歌や踊りを完璧に再現し、他にもマドンナやレディー・ガガも歌いこなすが、その間の記憶は全くない。
その他の署[]
- 冬本(ふゆもと)
- 青山署の白バイ隊員。コンバットシューティングクラブの一員。黒いサングラスをかけている。条件反射で銃を抜く危険人物。ロサンゼルス市警の白バイを愛用している。『ダーティハリー2』の白バイ警官4人組のパロディ。「冬はバイクじゃ寒い」との理由で栃木県警に実在したムスタングのパトカーを借りてきてパトロールをしていた事がある。曲撃ちが得意。
- 初期に出ていたキャラクターで17-3を最後に姿を消したが、古参の読者からの支持があり連載30周年記念の回(155-1)「復活して欲しいキャラクター」で17位にランクインし27年ぶりに登場した。
- 目太門比科忠(めたもん ぴかちゅう)
- 立石署勤務の警官で、両津の友人。たびたび整形を繰り返し、その時の流行の顔に変えている。実家はビューティークリニック経営で、父親は世界的な名医。赤ちゃんの頃からたびたび整形を施され、子供の時も幾度も整形を施していた。唯一の欠点は自分の本当の顔がわからないこと。
- 108-2で初登場後、時々登場する。名前の由来はゲーム『ポケットモンスター』のメタモンとピカチュウより。
- 鬼瓦桃太郎(おにがわら ももたろう)
- 39-9「桃太郎ポリスの巻」で登場。人里離れた山奥のさいはて署の署長。ごつい体格。雉の雉田警邏課長、猿の猿田巡査部長、犬の犬田巡査長といった部下がいる。時間の感覚が鈍く、登場日が「昭和59年4月1日」だったにもかかわらず、まだ「昭和43年の夏」だと思っていたほど。一時期両津の上司だったが、その後さいはて署は赤字のため閉鎖された。
警視庁[]
- 警視総監(けいしそうかん)
- 警視庁の最高階級。本名は不明。警察のマスコットキャラオリンピックの際には、両津に会うため葛飾署にやって来た。作中では何度か代替わりしている。
- 劇場版では顔が隠れた状態で登場し、口元だけさらしていた。
- 水戸光夫(みと みつお)
- 警視庁第九方面本部長で、「警視庁の裏警視総監」とも呼ばれている。部下である助山警部補・角田警部補と共に、抜き打ちで各警察署・派出所の視察に来る(変装して、相手の警察官の働きぶりを見るのが趣味)。元ネタは時代劇『水戸黄門』。
- 星逃田(ほし とうでん)
- 声:下元史朗
- 警視庁に勤務する刑事(アニメでは特殊刑事課の一員で、通称「ハードボイルド刑事(‐デカ)」)。ハードボイルドに映りたがる性格を持つ。背後から声をかけられると反射で銃を抜いてしまう。あだ名は彼の氏名を全て訓読みにした「ホシ のがした(または「にげた」)」(ホシ=犯人の隠語)らしいが、実際にそう呼びかけた者はいない。
- 本来は1回限りの実験的なキャラクターの予定だったが、初回登場のラストで、星がカルティエのライターを無くし、「読者のみんなも見つけて!」と呼びかけたところ、読者から実際にライター(100円ライターに金紙を巻いただけのもの)を送ってきた少年[11]がいるなど反響が大きかったことから再登場を繰り返した。また、雑誌掲載後10年近く経ってもライターを送る読者が後を絶たなかったといい、さすがに「もう送ってこないように」と作中で呼びかけている。その後、突然ハゲてしまい(そのため新しいあだ名は「ホシ はげた」になった)、両津たちにマリアの髪の毛をもらってカツラを作ってもらった。1994年、両津の目撃談の中での登場(90-9)を最後に一旦姿を消したが、2002年あたりからたまに登場する事がある。145-6では「1984年にタイムカプセルに入って冬眠していた」ことになり、20年ぶりとして登場した(実際には1984年から2004年の間も数回登場しているが)。また、100巻以前のキリのいい巻の表紙で群衆に紛れて描写されたも多く、決まって「こういう時にしか登場しない」という内容の吹き出しが用意されていた(さらに題字などで微妙に隠れることも多い)。
- 服に貼られたスクリーントーンの説明、コマ枠の破壊や変更、自分以外をコマの外へ押し出すなど、漫画に描かれていることを強く意識している。アニメでもバンクシステムの多用や「理屈より絵面優先」で次々条件設定を変えたり、アニメ監督の高松信司が実写で割り込んで来るなど実験的な回になっている。
特殊刑事課[]
詳細は特殊刑事課を参照
ロボット課(捜査8課)[]
- 開発001号(かいはつ001ごう)
- 声:竹本英史
- 警視庁が1億円の費用で開発したロボット警官1号(アニメでは50億円)。外見はG.I.ジョーをそのまま等身大にした感じである。抜群の記憶力と計算能力を誇り、また体は鋼鉄で出来ている。両津が私用で酷使したため(アニメ版ではアルバイト等で働かせたため)故障し、近所の電気屋で直そうとしたが失敗して壊れてしまった。その後、両津が001号の姿をしてごまかしたが部長にバレてしまった。しかし、その後の話では復活した姿が見られる。
- 開発002号(かいはつ002ごう)
- 警視庁が30万円の費用で開発したロボット警官2号。交通機動隊用。開発001号を両津に壊され予算を大幅に削減されたため、プラモデルのような組み立て式で、バッテリーがたった3ボルト(単三電池2個分)であるため非力。バイクに変身することもできるが、スピードを上げるとすぐバラバラになる。しかし両津がバッテリーを24ボルトのものに入れ替えるとパワーアップし、スピード違反車の屋根をもぎ取る事ができるほどになった。巨人の帽子に水筒を肩からかけ、口調は「裸の大将」の山下清風で語尾に「〜だな、やっぱし」をつけたり、「兵隊の位で言うと」と表現したりする。
- 開発003号(かいはつ003ごう)
- 警視庁が開発したロボット警官3号。外勤用のロボット。外見は鉄人28号・ロボット三等兵・鉄腕アトムを混ぜた感じである。エネルギーは頭頂部にある太陽電池。普段は温厚だが、配線がおかしくなると体のコントロールが利かなくなって暴れだす。両津と模型屋の親父曰く、プロの仕事とは思えない程ムチャクチャな配線状態だった。その後、本庁で改良を加えられてその欠陥はなくなった。他に2台作られたが同じ欠陥が判明し改良を加えられた。
- 丸出ダメ太郎(開発004号)(まるで ダメたろう(かいはつ004ごう))
- 声:植本潤
- 警視庁が開発したロボット警官4号。命名は両津による。正式名称は「警視庁開発4号乙型ロボット」。充電している電気の量と知能が比例する(満タンの時は大学教授並みの知能となる)。現在は警視庁の警部であり、量産化もされている。温厚な性格で、炎の介になめられても気にしない。両津の事は「神様」と呼ぶ(両津に命令された)。別名(両津がダメ太郎にピンチを救ってもらった恩により名付けたもの)は綾皇寺(あやのこうじ)ダ・ビンチ。重いものを持つと手が抜けてしまう。アニメ版では派出所に配属されたが、業績が良くなく、間もなく解体されてしまうところで、タンクローリーの爆発により、火災に巻き込まれた警視総監を救出したことから、解体を免れた。なお、アニメ版では電圧を上げると凶暴な性格になり、電圧を下げると女性の様な性格になるという設定がある。また、原作の144巻で本庁がダメ太郎を大量に生産して、記憶を同時通信(リアルネット)するぐらいに発達したが、両津がダメ太郎をギャンブルに連れていったためすべてのダメ太郎がダメなロボットになった。30周年の「復活して欲しいキャラ」投票では、2位にランクインした。名前の由来は丸出だめ夫。
- 度怒り炎の介(開発005号)(どいかり ほのおのすけ(かいはつ005ごう))
- 声:八十田勇一
- 警視庁が開発したロボット警官5号。命名者は両津。燃料にガソリンを使用しているため、感情が高ぶると配線がショートして発火してしまう。「ロボットは新しい方が偉い」と主張し、先輩のダメ太郎より態度がでかい。が、ダメ太郎とは違って量産される事はなかった(その性格と発火する危険性のためと思われる)。両津の事は「不良警官」と呼ぶ。一時、警視庁に嘆願し亀有公園前派出所の隣にロボット派出所を作ったものの、読者から苦情の葉書が殺到し、何度かテコ入れされた後、結局は警視庁のロボット課(捜査8課)に移転した。両津とは喧嘩する事も多かったが、ロボット刑事の中では一番ウマが合い、コンビを組んで事件を解決する事が多かった。名前の由来はいかりや長介。
- 開発006号(かいはつ006ごう)
- ダメ太郎、度怒り炎の介が作成した、巨大ロボット。中に人が乗り込み操縦する。燃料はニトログリセリン。両津と炎の介が試運転したところ、勝手に動き出して葛飾町を大混乱に陥れた。両津と炎の介の手で燃料供給を止められるも、葛飾署の目の前でバズーカで狙撃され、大爆発した。負傷者104名、車両13台大破、葛飾署全損(アニメでは葛飾署は全損したが、負傷者はなし)。両津は入院したが、部長は署の中にいて無傷だった。原作では両津が署長を恨んでロボットで殴りこんだと誤解されたが、アニメ版ではロボットの暴走であった事が明かされている。
度井仲署[]
原作35巻に登場する戦後に忘れ去られていた千葉県と埼玉県の境にある「度井仲県」度井仲村を管轄する警察署。劇中ではテレビ番組「木曜スペシャル」のスタッフに発見されるまで第二次世界大戦が継続していると人々が思い込んでおり住民の格好、常識は戦時中のままであった。警察も旧日本陸軍の制服を着用し、戦間期から第二次世界大戦初期に使用された欧米製の兵器を装備している。アニメ版では千葉県と茨城県の境に位置が変更され装備品も三式中戦車や戦艦、零戦等といった戦時中の旧日本軍の兵器に変更された。
- 大前田よね助(おおまえだ よねすけ)
- 声:大谷亮介
- 度井仲村村長兼警察署長。旧日本軍将官の礼服を着用している。犯罪者を逮捕する際には上記の兵器だけでなく列車砲も投入する。アニメ版では村長を兼務している設定は触れられず階級が巡査という設定であった(劇中で両津達が度井仲村へやってくるまでの30年間、事件は発生せず昇進の機会がなかったとされている)。
- 芋頭(いもがしら)
- 声:石塚堅
- 度井仲署に勤務する巡査。三八式歩兵銃と十四年式拳銃(南部甲式)を装備している。村では士官候補生で、飛行中の軽航空機を狙撃できるほどの銃の腕前を持つ。原作では研修のため公園前派出所にやってきて騒動を起こしたが、アニメ版では現金強奪犯を追って度井仲村に迷い込んだ両津と中川に出会い、村の案内と犯人逮捕に協力、オチでは度井仲署の総力をあげて柿泥棒を追って東京へ押し寄せてきた[12]。
大阪・通天閣署[]
通天閣を庁舎として使用している。手配書なしで捜査に踏み切ることで、暴力団関係・関西の警察関係で有名なことから別名『浪花のワイルド7』とも呼ばれている。時には日本国外まで犯罪者を追いかけて行くこともあり、大概は現地で大騒動を起こしている。基本的に全員阪神タイガースのファンである。なお、現実における大阪市浪速区内の管轄は浪速警察署である。
- 御堂春(みどう はる)
- 声:白石涼子(ゲームのみ)
- 交通課に勤務。実家は千日前の串かつ屋「串かつやで」。誕生日は1月1日、年齢は20歳。体重40kg。血液型はB型。左利き。
- 負けず嫌いで東京に対抗意識を持つが、中川のようなイケメンには弱く、両津のことは「トーキョーモン」、中川のことは「東京の方」と呼び分けるなど態度にも明確な違いが表れる。しかし、両津に対しても本心から嫌ってはおらず、良きライバルであり親友という間柄であり、協力して犯罪者を逮捕する事も多い。反面、両津以上に喧嘩っ早い上にやたら拳銃を撃ちまくる事が多く、時には両津ですら呆れる程の無茶をすることもある。身長は145cmと小柄なため、両津からは「チビ太」と呼ばれている他、警察官採用規定の基準を満たしていなかったが、通天閣署署長の「犯人を一人逮捕するたびに実際の身長に1cmプラスされる実績評価の警官見習い」という配慮により、その基準をクリアして正式採用された(現在では計算上4メートルの巨人になっている)。オリンピックの射撃競技で銅メダルを獲得した事がある(金メダルを取る事ができたのだが、対戦相手の事情を聞きわざとミスしたため)。上着を着ずに勤務している。両親のほか弟が6人いる。彼らはそれぞれ江素、岡駄、加計府、場酢、信条、多淵と阪神タイガースに所属していた選手の姓をもじった名前が付けられている。阪神タイガースの大ファンで、巨人に対して少なからず敵意を持っている。名前の由来は御堂筋。
- 浪花署長(なにわ しょちょう)
- 通天閣署署長。普段は制服だが、時折ネタのため、海パン姿か阪神タイガースのユニフォームを着ている。「組織にいてはがんじがらめになる」として、通天閣署を「独立警察」としており、署員には絶大な支持を受けている。阪神タイガースの大ファン。
- 芦原レイ(あしはら れい)
- 交通課巡査。誕生日は12月31日。血液型はA型。丸い眼鏡と三つ編みが特徴。御堂春とは幼馴染で、ミニパト「たこ焼き号」のドライバーを担当する。内気な性格だが、春の無茶に付き合う事も多い。実家は日本橋の電気屋「芦原電気」。兄がいる。名前の由来は芦原橋駅。
- 海鞘部長刑事(ほや ぶちょうけいじ)
- 通天閣署が誇るネゴシエーター。特技は手品。
- 後場次長(ごば じちょう)
- 通天閣署のNo.2。「おんどりゃぁ!!」と迫力のある関西弁が武器。
- 比栗課長(びっくり かちょう)
- 刑事部鑑識課所属。この道33年のベテラン。
- 貫井崎係長(ぬくいざき かかりちょう)
- 通天閣署の発明博士。比栗課長とはお笑いコンビ。
電極家[]
- 電極スパーク(でんきょく スパーク)
- 声:楠大典
- ハイテク電化製品の開発・販売を行っている「スーパー電子工機」の社長。東京都目黒区鷹番在住。仕事の鬼で、製品開発のため3人の息子ですらモニターとして利用する。派出所にもたびたび新製品を売りにくる。よく災難に巻き込まれるが、会社がつぶれることはない。でのお台場にある会社の建物はオール電化のハイテクビルだったが、月1000万円と電気料金がかかり過ぎ、マスコミに地球環境に逆行している等とバッシングを受けたため、木造・萱葺き屋根の建物になった。しかしながら、その建物を造るために東北地方の山を2つ伐採し、大型ディーゼルトラック200台で木材を運搬し、水道水で流れる川や滝を作り、秘境の島から樹齢3000年の縄文杉をクレーン車10台・掘削機5台で掘り出し、10億円もかけて会社まで持ってくる等、全くエコロジーにはなっていない。
- 電極冷(でんきょく れい)
- 声:堂ノ脇恭子
- スパークの妻で、+、-、Pの母。夫が息子を新製品のモニターにする事に強く反発している。息子達と一緒に遊園地に遊びに行った時、会社の製品を身に着けていないかと言ってスパークに金属探知機を使ったことがあった(アニメ179話「ハイパー社長の家族サービス」ではこの役目は両津がやっている)。テレビアニメでは、+(プラス)のママと設定されている。
- 電極+(でんきょく ぷらす)
- 声:竹内順子
- スパークの第一子。小学生ながらコンピューターに詳しく、また小学生の友人とゲーム会社「S・E・S(サイバー・エレメンタリー・スクール)」などソフト会社を既に3つ経営している。しばしば父の開発した製品のモニターを引き受けており、初登場時も「ハイパーランドセル」のモニターをしていた。もともと小学生らしい感情を持っていなかったが、檸檬に一目惚れしてからは、感情を顔に出す事が多くなった。なお、檸檬とは友達として付き合っているが、擬宝珠家に盗聴器を仕掛けたり、檸檬の目的地に先回りするなど檸檬に迷惑されている。話し方や行動はとても大人びているが、檸檬の前になると途端に気弱になる。一方で檸檬の前で高所恐怖症である事を隠すなどのヤセ我慢をする事も多い。超こち亀の書き下ろし漫画では30周年を笑顔で祝っている。私立電子学校小学科理工学部在籍。年齢は9歳。
- 電極-(でんきょく まいなす)
- 声:不明
- スパークの第二子で+の弟。最初は幼稚園児だったが、後に+と同じ小学校に通うようになる。+とは1学年違い。父の影響で+があまりにも子供らしい感情を持っていないので、+に比べて年相応の子供である。+曰く「文系」のため、コンピューターは苦手のようである。
- 電極P(でんきょく ぱるす)
- スパークの第三子で、+と-の弟。113巻で誕生した赤ん坊。V(ボルト)かA(アンペア)か迷った末、「子供らしい」パルスにしたらしい。登場時には、両津や中川がわざとらしく名前を間違える(時々麗子も間違える)。
飛鷹家[]
アニメ版では弓道編が存在しないので早矢同様出番は無かった。なお、二徹の妻(四姉妹の母)は全く登場しておらず、健在かどうかについても不明。家は千葉の九十九里浜にあり、両津の実家よりも貧乏な狭い家である。しかし、娘の日光と月光は名門高校、St.フェアリー女学園の学生である(同校の校長の152-1での説明によると、学業が優秀なため学費を安くしているとのこと)。
- 飛鷹二徹(ひだか にてつ)
- 千葉の九十九里浜に住む漁師。左京、右京、日光、月光の4人の娘がいる。モデルは漫画『巨人の星』の星一徹(声も加藤精三似)。性格は短気で熱血漢。読売ジャイアンツの熱烈なファン。左京と右京が生まれた際には「トマソン」「ガリクソン」と付けようとするが、役所で妻に止められた。子供をプロ野球選手に育てるのが夢だったため、娘全員をリトルリーグに入らせ野球の特訓をさせていたが、後に4人とも別のスポーツに走ってしまい、嘆いている。高校野球の監督もしている。また吉本好きで、大量のお笑いビデオを持っている。網を直す技量から編み物も得意で、娘達のセーターも編んでおり、編み物大会でも優勝した。漁船(北千葉丸三世)を改造している。よく海外の方まで無許可で漁に行く。
- 娘達は短期の登場で終わったのにもかかわらず、現在でも準レギュラーとして登場し続けている。
- 飛鷹右京(ひだか うきょう)
- 二徹の次女。早矢の親友で、彼女と同様に大和撫子。誕生日は8月1日。血液型はA型。身長177cm、体重49kg。スリーサイズは83・57・80。
- 高校時代から弓道を始め、現在は流鏑馬を特に得意としている。京都で料亭に住み込みで働きながら上京、大学に通っている。クールな姉と違い温和な性格である。愛馬の「琴姫」とは意思疎通できる(元は白馬だが、体が弱いため肌が透けてピンク色をしている。そんな子馬だった琴姫を厩舎の飼育員の反対を押し切り、愛馬として大切に育てた)。そんな健気な右京・左京を、両津は巨人の星になぞらえて「左門豊作ツインズ」と称している。
- 本編以外のキャラクター紹介では「右京&左京」と姉と纏められる事が多いが、本編で共演した事は幼少期の回想シーンのみで実質的な共演は皆無。
- 飛鷹左京(ひだか さきょう)
- 二徹の長女で右京の双子の姉。誕生日は8月1日。血液型はA型。身長180cm、体重50kg。スリーサイズは83・56・81。
- 早矢とは弓道大会でトップを争うライバルだった。クールな性格。独特の弓と射法を使い、一時それが問題で弓道大会の出場停止処分を受けた。国立北千葉大学に通っている。飛鷹一家の中で最初に登場したものの、性格があまりにも異質すぎたせいか、以後は扉絵や表紙イラストなどで姿を見せる程度となり、今では全く登場しなくなった。
- 飛鷹日光(ひだか にっこう)
- 飛鷹月光(ひだか げっこう)
- 二徹の三女・四女で、左京・右京の妹。姉達に続いて双子の姉妹だが、こちらは見分けが付かないほど似ている。誕生日は姉達と同じ8月1日。身長155cm、体重40kg。スリーサイズは80・56・79。血液型はA型。
- 幼い頃から二徹に吉本のお笑いのビデオを見せられていたためお笑いが大好きで、口調は漫才で使う関西弁、日常会話はコントのようなやりとり、両津の知り合いでお笑い芸人のスチャラカ鼻子の大ファンである。また、早乙女リカと容姿が似ている(誕生日も同じ)。2004年頃は主要人物として扱われていた。
- 名門高校、St.フェアリー女学園の学生。日光はテニス部、月光はエアライフル部所属。
磯鷲家[]
アニメ版では早矢が登場しないため、出番はなかった。
- 磯鷲剣之介(いそわし けんのすけ)
- 磯鷲早矢の父親。武道に優れている。性格は非常に厳格で、うそが大嫌い(うそをついた者には過激な鉄拳制裁を加える)だが、両津の嘘にはまだ気付いていない。一升瓶を何本飲んでも酔いつぶれないほどの酒豪。また、両津に「美味しんぼの海原雄山なみ」と言われるほど食にもこだわる。家族で風呂に入る事という家訓があり、当然早矢とも入る。両津さえついていくのがやっとというほどの厳しい修行を行っている(睡眠時間も15分ほど)。京都在住。家紋は「箙兜」。ちなみに声が両津似。
- 両津が提案した「修学旅行風の旅行」に協力し、木刀を持った鬼教師として振舞って両津を含めた同僚達に懐かしさを抱かせた。本人も嫌がっているわけではなく、就寝時間の見回りに部屋のドアを開け、数秒経ってからまた開けるという手で引っ掛け、両津たちが狸寝入りしていないか確認しようとした。
- 磯鷲穂之華(いそわし ほのか、旧姓= 錦織部)
- 磯鷲早矢の母親。平安時代から続く陰陽師の家系で、実家は京都四条の呉服屋。弓道範士7段、錦織部流箏の2代目家元など幅広い能力を持つ。夫と同様、両津の数々のうそ(実家は名門呉服屋、本名は越前屋兵介、貯金は800万円、など)にはまだ気付いていない。実家の家紋は三本重ね矢。
- 磯鷲蘆嵐(いそわし せいらん)
- 磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の長男。武芸の達人で、日本武道会会長・格闘奥義道総帥の肩書きを持っている。
- 磯鷲蘿虎(いそわし かげとら)
- 磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の次男。武芸の達人で、古武道総大将・撃破拳王位の肩書きを持っている。
- 磯鷲飛竜(いそわし ひりゅう)
- 磯鷲早矢の兄で、剣之助夫妻の三男。武芸の達人で、剣道八段・合気道極意の肩書きを持っている。
両津の友人・旧友[]
- 戸田豚平(とだ とんぺい)
- 声:小学生時代 - 竹本英史、竹内順子(53話のみ)、中学生時代 - 五十嵐明(8話のみ))
- 千田珍吉(ちだ ちんきち)
- 声: 小学生時代 - 下崎紘史、岡本麻弥(53話のみ)、中学生時代 - 渡辺秀行(8話のみ))
- 両津の子供の頃からの親友。かつては3人でたびたび問題行動を起こし、「トン・チン・カン」の「三バカトリオ」と呼ばれた。三人そろって100点と言うことが有名。豚平の親は寿司屋、珍吉の親は提灯屋を営んでおり、大人になった2人はそれぞれ後を継いでいる。二人の姓は154巻「東京中に都電のいた頃の巻(後編)」で明らかとなった。なお珍吉は鉄道ファンであり、トロリーバスの回では車両の操作もしていた。豚平は少し太り気味で、他の二人に比べると動作が遅い。「トン・チン・カン」の3人で偉い人の自宅に突撃も実行していた(アニメ版では一時期「こんた」というキャラがいて「トン・チン・カン・コン」という時があった)。79話「お化け煙突が消えた日」から竹本が豚平役、下崎が珍吉役を担当する。
- 緒方瞳(おがた ひとみ)
- 両津の小学校時代の同級生。とても可愛い子であったため、男子から縦笛を舐められたり先端部を取り替えられるという被害に遭っていた。それを両津に相談したところ、両津は自分の笛と彼女の笛を普段は取り替えておき、音楽の授業前に戻すという対策をとった。アニメでは姫野由紀子のエピソードとなっているため登場していない。
- 鮫島祭(さめじま まつり)
- 縁日の屋台で商売をする娘。両津と同い年(学校は異なる)。小学生時代は三ノ輪在住。両津の少年時代、偶然吾妻橋で出会う。九九が覚えられなかった経験が元で勤勉家になり、小学6年にして中勘助の『銀の匙』を読むほどになった。後に結婚し、双子の子供をもうける。日本中の祭りを転々とし、両津ともたびたび出会う。146-9、148-9に登場。
- 橘琴音(たちばな ことね)
- 声:日高のり子
- 両津の小学生時代の恋人で初恋の相手。旅回りの役者一座の娘で、全国各地を巡業していた。父は伝衛門(声:福本伸一)、母は葵(声:富永みーな、名前はアニメのみ)。現在は京都で女優(一座の座長)として活躍している。小学生時代、彼女が怪我をした事を聞きつけた両津・豚平・珍吉の3人が自転車で東京から京都まで駆けつけたことがある。76-10で初登場し、102-8(連載1000話)に続編が描かれる。
- 90巻初版本のカバー裏のおまけ漫画では結婚したと語っている。
- 姫野由紀子(ひめの ゆきこ)
- 声:菊池志穂
- 両津の小学校時代の同級生。小学校時代、楽譜を書き写していたところ、両津にノートの上にお玉じゃくしを並べられて泣いたことがある(反対にアニメ版では両津をビンタしている)。その後は結婚し娘である恵を出産するが、のちに離婚。仕事の傍ら恵を育てる生活を送っていたが、乗っていた車が暴走車に追突されて帰らぬ人となった。
- アニメ版では中学生から海外に留学し、その後海外でピアニストとして活躍中に亡くなっている(両津はそのことを知らなかった)。なお由紀子が海外に留学できたのは両津の協力によるものである。
- 姫野恵(ひめの めぐみ)
- 声:小林由美子
- 由紀子の娘。小学6年生。母親の母校(大門小学校)が廃校になり取り壊される事を知って学校に赴き、両津・豚平・珍吉の三人と出会った。両津たちが埋めた卒業記念のタイムカプセルから、手紙とブローチを受け取った。その後恵は母親と同じくピアニストの道を歩む事になる。
- 村瀬賢治(むらせ けんじ)
- 声:流山児祥、小学生時代 - 高乃麗、演:中村獅童、小学生時代 - 吉川史樹(ドラマ版)
- 両津の小学生(3年)時代の同級生。裕福な家庭に育ち、秀才で弁護士になるのが夢だった。左利き。下町では浮いた存在だったが、両津との特訓により町内のベーゴマチャンピオンとなった。やがて、渋谷の方へと転校が決まると、両津と木の下にベーゴマを埋め、2001年に再会する約束をした。
- その後の家庭環境の変化等(原作とアニメでは詳細が違う)で村瀬は荒んだ道を歩むようになり、両津との久しぶりの再会は、逃亡中の暴力団員(村瀬)とそれを追う警察(両津)という複雑なものだった。両津の説得により村瀬は自首を決意。思い出の木の下に、2001年の再会を再度約束するメッセージを残した(57-8)。
- しかし、2001年の約束の日を迎えても両津の前に刑期を終えたはずの村瀬は現れなかった。出所後は悪徳不動産屋の裏資金を法律を盾に横取りするという違法すれすれのビジネスで金を溜めながら、アジアの子供に義援金を送っていた。その仕事柄のため、後ろめたくて最初は両津の前に姿を現すことが出来なかった。中学生以降孤児院で暮らしていた体験から、浅草で孤児院を立てるのが夢(125-9)。
- ドラマ版では、銀行強盗の事件で両津と再会している。また終盤では両津と協力して悪党を成敗していた。
- 57-8「浅草物語」(125-9「望郷編」を含む)は人気が高く、浅草神社の記念石碑にも掲載されている。
- 藤田尾出男(ふじた びでお)
- 両津の友人で、茶の販売店「藤田園」を経営する。おげれつビデオを多数所持し、両津からダビングを依頼される程である。妻子がいる手前、手持ちのコレクションは巧妙にカモフラージュをしている。娘の亜美も父同様、特に中国茶に詳しい。昔は「勝田」という名前だった[13]。また、大原部長が藤田園の常連であり、高級銘柄のお茶を良く買いに来る。
- 国井鉄男(くにい てつお)
- あだ名は「国鉄」というほど鉄道ファンである。ただし、新幹線に対しては「あんな早いもんどこがええねん」といっている。大阪から新幹線ではなく東海道本線の鈍行で東京に来た。両津たちと一緒に都電を全制覇する。大人になって都電で働いている。154-3、4と9に登場。鉄男の父も都電で働いている。
友人・知人関係[]
- 絵崎コロ助(えざき コロすけ)
- 声:松山鷹志
- 中川の恩師で、ケンブリッジ大学(ソルボンヌ大学、マサチューセッツ工科大学の時もある)の教授。専門は機械工学。東京都港区赤坂出身。数々の発明はどれも失敗作(いつも両津勘吉を実験台として利用)となっていたが、警視庁に配属されているハイテクノロジー車「EZAKI・Z1(エザキ・ズィーワン。マクラーレン F1をモデルにしている)(声:高橋広樹)」は成功となった。自動車が好きだが車に関する知識は殆どなく、運転はとても下手くそ。スキーやハンティングも得意なふりをしていたが、実は大の苦手。その一方で心理学も得意で催眠術にも詳しく、本田に催眠術をかけたこともある。漫画愛好家でもあり、漫画を嫌う大原に漫画論を展開して認識を改めるよう説得したこともある。教鞭を執る国を変えるたびにその国の風土にすぐ馴染むので、「スイッチ先生」のあだ名がある。4人の娘(春子、夏子、秋子、冬子)がいる(それぞれ欧米の大学に留学している)。妻は通訳の仕事で中国に滞在。推定年齢は64歳。両津からは発明品の実験台に使われていることもあって迷惑がられているが、本田とは上記の催眠術の件以外にも、スキー旅行から共に逃走を図ろうとしたり、世界の美術館の見学に連れて行ったりと仲がよい。
- ビールの泡を生かす注ぎ方をマスターしているなど、顔に似合わず繊細な技術も持っている。
- 原作とアニメでは若干設定が異なり、アニメでは原作以上に変人であり喋り方もコミカルで、殆どマッドサイエンティスト化し、怪しげな発明品(変身マシーン、透明化薬、百面相マスク、巨大化まんじゅう等)を次々発明しては両津を実験台にし、登場するたびに外国かぶれ(1998年の登場ではイギリス・フランス・中国・ロシアの文化)をしたり、実在人物やその話に関係ある物を熱く語ったり、コスプレし、またお茶を飲む癖がある。原作ではビール工場で『亀有ビール』や『芋焼酎』を作るほどだがアニメでは全く飲めない。アニメでの両津の呼び方は「ミスター・ゴリラ君」。両津からは「トンデモ教授」と呼ばれているが、途中から「絵崎」や「コロ助」に変わっている。原作で絵崎の登場以前の発明関係の話にアニメでは登場する。85-5でメガネがはずれ、素顔を確認できるシーンがある。名前の由来はこのアニメの前番組である、藤子・F・不二雄の漫画『キテレツ大百科』に登場するコロ助から。
- 吉原トメ(白浜カトリーヌ)
- 声:天野慶子
- ニコニコ寮の管理人(寮母)を務めている「おばちゃん」で、名前は「吉原トメ」と「白浜カトリーヌ」の2種類存在する。初期から登場しているキャラクターである。詳細はニコニコ寮を参照。
- ジョディー・爆竜・カレン(ジョディー・ばくりゅう・カレン)
- 声:斉藤レイ
- 爆竜大佐の娘で、アメリカ海軍所属。誕生日は太平洋戦争の終戦日である8月15日。血液型はAB型。身長180cm、体重68kg。スリーサイズは105・63・95。アニメでは95・58・90。
- 空母カール・ヴィンソンで発艦士官(カタパルトオフィサー)をしている。母親はアメリカ人なのでハーフ。年齢は22歳くらい。母親に似て巨乳ブロンド美女。ボルボの交際相手だが、女性に免疫のないボルボにとっては目に毒である。そのため結婚をかけた戦いにボルボは後一歩の所でジョディに勝つことが出来ない。しかし、爆竜大佐にはその強さを見込まれているため、ボルボに女性免疫を付けさせるためジョディに同棲を命じる。鬼より強いといわれる海兵隊員を10人立て続けに倒すほどの腕前(しかし、アニメでは左近寺に完敗した)で、空母から飛び降りてナイフ一本でサメ狩りをしていたこともある。水泳やボディボードの技術も高い(水泳は、本人曰く10kmぐらいなら軽く泳げるという)。ボルボと一緒に英会話スクールの英語講師を経験した後、海軍の空母でスシバーを開店するために超神田寿司で1か月修行をし、プロの板前並みの技術を身に付けた。アニメでは、結婚した相手には「どきどきメモリアル」のヒロイン・早乙女沙織のようなゲームのキャラクターでも浮気は許さないという設定があった。もし、浮気をした場合はその相手に制裁を加える。このような状態になると、誰にも彼女を止められなくなる。
- マリアの妹マリリンとボルボを巡って熾烈な戦いを繰り広げるが、逃げ出した猛獣を捕らえるのに互いに協力し合ったことで和解。ふたりで公平にボルボと接するということで丸く収まった(ただし、ボルボは香港と日本を何度も行き来してふたりに会いに行くため、苦労が続く生活となった)。
- なお斉藤は同名の舞台版では麻生かほ里が演じた麻里愛役に出演している。
- 爆竜鬼虎(ばくりゅう おにとら)
- 声:小村哲生
- 「爆竜大佐」と呼ばれている。誕生日は12月8日。身長170cm、体重89kg。血液型はB型。
- ボルボの傭兵時代の上官で、アメリカ陸軍大佐。体中が戦争による傷だらけ(一箇所は奥さんに引っかかれた傷)。アニメでは登場時、BGMとしてリヒャルト・ワーグナーの『ワルキューレの騎行』が流れる。アニメ版ではボルボを差し置いて単独で登場することも多い。登場する度に派出所を爆破したりして周囲に迷惑をかけている。両津の誕生日プレゼントとして、派出所上空から本物のM551戦車を落とし、派出所が破壊されたもある。アメリカでは父母共に働くため、家事は半々で担当。そのため顔に似合わず料理が得意で、両津に「軍人版梅宮辰夫」と評されている(この一面は部下も知らず、爆竜大佐の包丁捌きを見て驚いていた)。子供はジョディーの他、シルベスター(米海軍潜水艦乗員・NHLのプロ選手)、アーノルド(米空軍パイロット)、ブルース・ウィリー(NASA職員・NBAのプロ選手)の三男がいる。また自分の妻を自慢しており料理は世界一だと言う。家紋は「竜頭兜」。誕生日は太平洋戦争の開戦日から。
- 傷も相まって迫力満点の強面で、その怖さはライオンすら一睨みで後ずさりし、逃げ出すレベルである。またどんな時でも部下の小さなミス(セイフティーのかけ忘れなど)を見逃さず、どこにいようと軍隊教育を始めてしまう。
- ヤークト・パンテル大佐とともに両津からは「最強の軍人」と言われている。爆竜も両津を恐れており、実際に怒らせた両津と戦った際は僅か3機しか帰還できなかった(爆竜本人はかすり傷ひとつ受けていなく、ボロボロになっている部下に対して「もっと厳しく訓練する必要がある」と言っていた)。しかしボルボ曰く、大佐の訓練の厳しさは半端ではなく、鍛え上げられた部下たちはどんな状況でも生き残って帰還する猛者が揃っているため単に両津が常人離れしているだけとの説も。
- 貌丹邑ヤークト・パンテル(ばくにゅう ヤークト・パンテル)
- 通称「爆乳大佐」。航空母艦エンタープライズに乗艦するアメリカ海兵隊の指導教官を務める女性の大佐で、カール・ヴィンソンに乗艦していた頃、ジョディー上官であった人物。アメリカ特殊作戦軍の元教官でもあり、日系四世。誕生日は7月14日、身長180cm、体重65kg、スリーサイズは120・65・90、血液型はAB型。
- バストが120というかなりの巨乳の持ち主だが、鞭を常に携帯し、ちょっとしたことでもすぐ部下に容赦なく鞭を振るう、まさに鬼の様な教官である(なお、両津の抗議でハリセンに持ち替えた事もあるが、威力は減少するどころか両津を吹き飛ばした)。巨大な胸の抵抗をものともせず泳ぎが物凄く速い。ネズミが唯一の弱点で見ると悲鳴を上げるが、部下の前では常に冷静を保っており、両津がネズミの着ぐるみを着た際には着ぐるみの頭を銃でふっ飛ばした上、銃を乱射しまくった。
- 西郷小金丸(さいごう こがねまる)
- 声:岩城和男
- ボルボの祖父で、忍者の末裔。鹿児島の実家では忍者資料館を営んでいる。両津なみの商売根性もあり、空母「カール・ヴィンソン」で手裏剣やガマの油などを叩き売りした事がある。毒ヘビ(ハブ)、サソリ、スズメバチ[14]など、危険な小動物を飼い、トラブルを引き起こす。アニメでは「声移しの術」という忍法で他人の声の真似ができて、小町に中川の声でだましていた。
- 白鳥麗次(しらとり れいじ)
- 声:堺雅人(27話 - 2001年年末スペシャル放送前)→和田智(2001年年末スペシャル - )、演:稲垣吾郎(ドラマ版)
- 秋本貿易の下請け会社「白鳥鉄工所」(鉄工所と称するが、現在は液晶メーカー)の御曹司。誕生日は1月2日。血液型はA型。身長170cm。
- 麗子に一目ぼれし、以後つきまとっている。性格は傲岸不遜で常に他者を見下し、自分の引き立て役にしてしまう。麗子に好意を抱き、麗子に「他に好きな人がいる」といわれたり、周囲に「麗子は白鳥が嫌い」と言われても「障害は多いほうが燃える」とめげずにアプローチする。しかし浮気性で麗子がいなくなった後はマリアに目を付け、デートに誘っている(後にマリアの性別が知れてショックを受けている)。
- 彼が登場した回では、毎回自分の金持ちぶりをひけらかす(身に着けたものの値段を自慢したり、カラーコピーやガリ版刷りの紙幣(偽札)をばらまいたりする(違法行為だが)。アニメ版では原作以上に両津・寺井などの庶民を見下す態度で麗子を激怒させている。自称「スーパー金持ち」だが、麗子や中川を白鳥以上の大金持ちであることを知らず、それどころか白鳥鉄工の建て直しに協力した恩人だと知らず、貧乏人として見下していたことが父親にバレて勘当され、貧乏人(スーパー貧乏)に転落する。父親との仲は悪くない模様で、お互いに車を買い換えて乗り回すのが趣味。両津から借金をしている。
- 次回登場の際は再び大金持ちに戻っている。その後も大金持ちとして何度か登場するが、その度に会社の経営が傾き、オチで貧乏人になって派出所に現れる。愛車のポルシェは、停車中に子供に落書きされたり、10円硬貨で傷つけられたり、つぶされたりと散々な目にあっている。貧乏になった時の愛車は三菱自動車のミニカだったがフロントにフェラーリのエンブレムを付ける等フェラーリへの執着は相当なものである。愛車はポルシェ(ごくまれにフェラーリ)だが、運転は相当下手であり、坂道発進や走行中のギアチェンジが苦手である(そのため、変速機をオートマチックに改造している)。
- ドラマ版では、麗子の婚約者として登場。原作やアニメに比べてナルシストさが増したが、両津達を「貧乏人」と侮辱していない。
- アニメ版338話「両津VS白鳥バイト大暴走」では会社の経営を少しでも立て直すため、商店街の連中に借金を返すために強制的にアルバイトをやらされた両津と共に商品の宣伝・工場の整理・ビルの窓拭き・車の整備点検と言ったアルバイトに励むが、今まで金持ち生活が続いたために耐えられず何度も挫折する。金持ちというアドバンテージを失った自分の無力さを嘆き悲しむが、両津に支えられて立ち直り、仕事を続けるうちに自信を取り戻していく。両津は自身の借金を完済できなかったどころか借金の額が元の額の10倍ほどに増えたものの、白鳥に友情を感じたが、結局オチで白鳥鉄工に公的資金が注入され、また金持ちとして復活し成金振りを披露しに派出所へやってきた。ただし、今度は他者を貧乏人と見下すような態度は見せず、両津も「ま、いいか」と今の白鳥を受け入れていた。また、この話ではデリケートで几帳面であり、箱の隙間を見て鳥肌をたてることと不安定な場所が苦手でシーソーやブランコが大嫌いという設定がある。またこの話では紙幣と同じ大きさに切った新聞紙の束をばらまいていた。
- 岩田岩吉(いわた がんきち)
- 亀有の町会長。両津に一目置いており、町会の問題をたびたび彼に解決してもらっている。ただし、最後は行き過ぎた利益向上で破局すると言う末路を辿るため、その点に関して彼も頭を悩ませている。
- 尾崎網彦(おざき あみひこ)
- 声:?(1話)→高瀬右光(21話 - )、46話のみ:岡山はじめ)
- 亀有商店街で模型店を経営している男性(アニメでは亀有商店街連合会会長も兼務)。下の名前はアニメのみの設定。年齢は55歳(当初のアニメ設定、後の作品で上がっていった)。原作では最初「山田」という名だったが後に変更された。商店街でツケで買い物をしまくる両津から、料金を支払わせるべく活動する商店街グループのリーダー。長年の経験から大原部長に劣らないほどに両津の心理を読んだり、街中のビデオカメラや発信機などを駆使して両津から月給やボーナスを奪う(時々奪取に失敗し、紙幣が使用不可能な状態になったり、周囲一帯に空からばらまかれたりしてしまう)。また、「借金チャラ(あるいは減額)」を条件に、両津に商店街活性化のアイデアを出してもらったりもする。その他、「藤田園」とともに商店街のイベントや葛飾署新聞等のスポンサーにもなっている。
- チャーリー小林(チャーリー こばやし)
- 声:柏倉つとむ
- 原作とアニメでは設定が異なる。
- 原作
- 初期準レギュラーのアイドル歌手。安全バンドというバンドと共に「チャーリー小林と安全バンド」(実在したロックバンド「安全バンド」とは無関係)として活動していた。紅白歌合戦に出場したり、レコード大賞を受賞したり、CMソングを大ヒットさせたり一躍人気歌手になるが、実際にはほとんど「一発屋」であり、しばらくして消えた。68巻で再登場した時にはどん底まで落ちていて、両津の演出により変態的な格好でテレビのバンドオーディション番組「勝ちぬきエレキ天国」に出たりしていた。出演した際、ガソリンのプールに火をつけて火の海に飛び込むということをしたが、それが原因でテレビ局が大火事になった。その後は登場が無かったが、連載30周年記念企画の、読者による復活希望キャラクター投票で上位に選ばれ、155巻でわずかに登場した。性格はとてもナイーブで、両津のちょっとした発言により落ち込むことも多々あった。落ち込んだ時には「自分の作る曲はほとんど盗作」「自伝の内容もほぼパクリ」「ギターのコードも3つしか知らない」などと暴露する癖がある。麗子に一目惚れしてデートをした事もある。
- アニメ
- 本名= 小林一夫、フォークシンガー。20年前に「東京ハッスル男」一曲のヒットで消えた一発屋歌手だったが、メイクを施し、経歴を全て造ってヴィジュアル系バンド「チャーリー小林withナルシスト」として再デビューした。しかしロックイベントの際両津に誤って「フォーク大行進」の会場に送られてしまい、小林一夫として出演することになる。そこで自分の居場所を見つけた彼は、小林一夫として生きていく決心をする。
- 花山理香(はなやま りか)
- 声:坂本あきら、下崎紘史(こち亀DS)
- 天国警察下界課に勤める魔法使いの爺さん。両津を懲らしめるために天国からやってきたが、女のような名前を馬鹿にされる。名前の由来は彼の親が今度は女の子が生まれると思っており女の名前しか考えていなかったため、そのまま「理香」となった。そのため花山大吉と自ら名乗ることもある。原作では、マリアを魔法で女性にしたりもしている。アニメでは「婦警の水着ショットを1週間以内に100枚撮らないと天罰がある」と両津に「呪いのカメラ」を送りつけて、両津がマリアの水着姿を撮ったところで、雷を両津に落としたこともある。魔法の根源は魔法の杖。一度両津によって折られた際、新しく作るのに1か月ほどかかった。アニメでは両津に「天罰ジジイ」と呼ばれている[15]。162-2で久しぶりに登場したが、「昔よく出た魔法使い」と紹介され、名前すら記載されなかったが、2009年には2度登場するなどまだまだ健在。両津のエロ本を読む等、かなりのスケベである。基本、えらそうな人物だが仕事面ではへこへこしていることを、両津に突っ込まれた。
- 羽生土地郎(はにゅう とちろう)
- 声:深貝大輔
- 通称インチキ不動産屋。寺井が家探しをする際いつも現れる不動産屋の社員。だが紹介するほとんどの物件はインチキなものである(全てがベニヤ板で作られている物件や、建坪が15坪しかなくて細長い二等辺三角形型の物件、冬だけ使用可能な沼そのままの土地など。稀にまともなマンション物件もある)。しかし寺井は彼の顔を忘れるため、何度も騙される(両津はしっかり覚えているため契約前に妨害されることが多い)。不動産会社はかなりの規模のようで、海外にも進出していて麻里愛の父の麻里晩がカナダで騙されたことがあったり、税金対策のトンネル会社として中古車屋などを経営していて、そこに出向していた羽生が、たまたま中古車を探しに来た寺井に事故車を事故の事を隠して売ろうとしていた(両津にすぐ看破された)。また、アニメではその時に羽生の愛車のビートルを半額で売らされたうえに紹介料を1割取られた。下の名前はアニメのみの設定。連載最初期の1977年に初登場してから数年に1度の割合で出ている。
- フータロー
- 演:田中邦衛(1977年実写映画版)
- 30年近く亀有公園に住んでいるホームレス。初登場時は両津を騙して金を巻き上げるという小悪党だったが、その時ぶちきれた両津に銃を向けられて乱射されたせいか、それ以後はおとなしくなり両津と親しくなる。両津に恩を感じてクリマスイヴに競馬で取った酒を持って訪ねてきた。初期には何度か登場していたが、まったく登場しなくなり83-3を最後にしばらく姿を消す。だが、143-7で11年ぶりの登場を果たした。ホームレスであるが、なぜか両津に金を貸したことがある。亀有公園には彼の他にも、元自衛隊員、元漫画家、元大学教授、元力士など様々なホームレス仲間がいる。初登場時のフータローとは矛盾するが、金に縛られず自由に生きるために敢えてホームレスの道を選んだらしい。放浪画家を解放した際に、お礼として100万円の現金とダイヤの詰め合わせをプレゼントされるが、フータローもホームレス仲間も皆「いまさらこういうものには縛られたくないんです」と丁重に断った。
- 花山小梅(はなやま こうめ)
- 声:生駒治美
- 花山理香の孫娘。年齢は16歳。天国の学校では魔法を習い、『魔法の杖』なしでタイムスリップや瞬間移動の能力が使える。登場時は忍者のような格好をしていた。口うるさい祖父と天国での生活が嫌になり、下界に両津を頼って家出をしたことがある。性格は今時の女子高生のような感じである。結構、口が軽い方なので理香の秘密を両津に聞かれて、簡単にしゃべってしまう等、軽い面もある。
- エンマ大王
- 声:小村哲生
- 『こち亀』世界の地獄の支配者。地獄に落ちた悪人の裁きを行なっている。
- 地獄に落ちた悪人曰く「自分たちが善人に見える」ほど極悪らしい。だが、神を恐れているほか(神が登場する前に「神は敵だ!!」と言っていた)、両津により地獄を一時期乗っ取られたため、両津のことも恐れている。手から雷のようなものを出す、トラックを爆破させるなどの超能力を使うことができる。
- なぜか地上の文化に詳しいようで、ベンツに乗っていたり、コント・ラッキー7(ポール牧と関武志のお笑いコンビ)のことを知っていたりする。なおカメダスでは彼の再登場率は0%と記載されており、最後の登場(57巻の1987年)から20年以上経って一度も登場していない。作者曰く「悪人が多くて忙しいから」。
- 神(かみ)
- 声:滝口順平
- 『こち亀』世界の神で、奈良の大仏のような容姿。原作での初登場時には腕時計や指輪、首輪をつけ着飾っている。花山理香によると、地球だけではなく全宇宙の神らしい。原作では花山が登場した後に登場したがアニメ版では花山が登場する前だったのでこち亀世界の天国の存在が触れられておらず、ニワトリにされた両津は麗子の「ひょっとしたら罰が当たったんじゃない?」という発言で空を飛んで天国に行った。
- 日頃の生活態度を改めさせるため、両津を突然鶏の姿に変えた。両津と花山が、改心したので元の姿に戻してくださいと土下座し頼み、元の姿に戻してもらったが、両津は逆恨みをし、地獄に居る悪魔とを引き連れ神の居る楽園を襲撃、神は禿げていて、カツラを着用しているという弱みを両津に握られてしまう(57-7)。
- その後、町内会で大仏を作ることになった際、両津に「来なければカツラ着用や女神(ビーナス)との交際を触れ回る」と脅され大仏作りに協力することになったが、両津の性格に腹を立てて両津の悪意を体内から取り出した。当初、神は両津の良心を出して悪意と対決させるつもりだったが両津には良心が存在せず、巨大化した両津の悪意である金欲マンと直接戦う羽目になった。最終的に勝利したものの、大仏作りが遅れたため、開眼供養は神が大仏になりすますことで切り抜けた(58-10)。それ以来まったく登場していなかった(80巻の巻頭に登場している)が、連載30周年記念の回でチャーリー小林と御所河原と一緒に登場した。
- 御所河原 金五郎之助佐ヱ門太郎(ごしょがわら きんごろうのすけざえもんたろう)
- 声:石井康嗣、演:西田敏行(ドラマ版)
- 詩や俳句(ただし自作のものはかなり意味不明)をこよなく愛する、御所河原組の親分。旧名は御所河原大五郎だったが、姓名判断で改名した。『アルプスの少女ハイジ』、『ゲゲゲの鬼太郎』、『魔法使いサリー』等の刺青をする程のアニメ好き(セーラームーンカードを買い占めるために、コンビニに暴力団総出でやって来たこともある。また両津によると『アルプスの少女ハイジ』放映当時の1974年にオープンリールで録画したものを所持しているという)であり、また「極道ランド」という遊園地を経営している(組の抵当に入った「埼玉レジャーランド」を改装したもの)。コスプレ姿でバイクを乗り回したり、原宿で組員を募集したりもした(そのとき両津・本田が加入)。暴力団組長の割りには妙な意味で庶民的な面があり、ご近所・町内に愛される組造りを目指している。また抗争などは行っておらず、せいぜい桜の木を盗んだ程度で、暴力団組長というよりも「無邪気な中年」の一面をうかがわせる。愛用している和服の紋は、トランプのクラブ。
- アニメ版では暴力団組長の設定は除かれ、日本有数の大会社「御所川原グループ」の社長となっている。この際、子分の「政」も「政木」という名に変更された。リンカーンコンチネンタルのリムジンに乗っている。
- ドラマ版では両津銀次の幼馴染という設定(コミック版で五所川原組とは別の金子組組長・金子野武郎と幼馴染で、銀次に頭が上がらない)になっており、夏子という娘がいる。
- 政(まさ)
- 演:堀部圭亮(ドラマ版)
- 御所河原の補佐的な立場にいる男性。規律に厳しく、極道として誇りを高く持っており、御所河原の身体が猫舌だと知らず温泉に入れてしまった組員の指を切ろうとしたり、ぶつかってきた車の男性の指を切ろうとした。
- 大抵は御所河原の「これ、政。よいではないか」と歯止めがかけられる。御所河原がオリジナル俳句を披露した際、聴衆から拍手がなかったり無言だったりした時は拳銃を乱射しながら「拍手しろ!」と怒鳴り散らす(政本人も御所河原の俳句の意味がわからないが、組の示しをつけるために盛り上げようとしている)。どこまでも組長のために尽くす忠臣的な人物で、幹部の証なのか他の組員とは別色のスーツを着ている。
- 本口リカ(もとぐち りか)(声:五条まい)
- 大手バイク輸入会社「モトグチ・モータース」の社長令嬢。初登場時は17歳の交通機動隊隊員だった。飼い犬の元五郎を愛車・モトグッチのサイドカーに乗せ、本田と肩を並べるほどのテクニックで交通違反を取り締まっていた。その後交通機動隊を辞めてしばらく登場が無かったが、22歳になって再登場。本田が彼女に惚れたが、彼女は恋よりもバイクの方が夢中だったため、パリ・ダカールラリーやバイク世界一周の旅に出るなどして本田の気持ちに応えることはなかった。その後麗子の新年会に呼ばれて登場した時には、本田の事をすっかり忘れてしまっていた。それ以来は登場がなくなっていたが、連載30周年企画の読者による復活キャラクター投票で18位に選ばれ、155-1で8年ぶりの登場を果たした。苗字の元ネタはイタリアのバイクメーカー・モト・グッツィ。
- 本口総一郎(もとぐち そういちろう)
- 声:小村哲生
- 本口リカの父親で「モトグチ・モータース」の社長。元レーサー。自社製の大型バイクを売り出すことを夢見ている。たびたび娘を訪ねにくる本田を、テストドライバーとして半ば強制的に過酷な走行テストをやらせ、さらに自身が開発した怪しげな新型バイクのモニターにしようとする。娘が表舞台から姿を消すのと同様に登場しなくなった。本田宗一郎から命名。
- 下素良平八(げすら へいはち)
- バラエティ番組の脚本家兼プロデューサー。麗子に下ネタを強要する。
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- 竜千士氷(りゅうせんし ひょう)
- 声:木内秀信
- 少女漫画雑誌「月刊サファイア」の編集者。誕生日は10月10日。身長177cm、体重55kg。血液型はO型。
- 愛野神女(乙姫)のデビュー当時からの担当者であり、強い信頼関係にあるが、両津や本田には厳しい。このため、本田にとっては二人の関係が気が気でない。両津・パトリシア・勘子の担当でもある。また、作者に対しての気配りもすごく、副編集者に抜擢されたときは作者を落ち込ませた。過去にツッパリ漫画の作者やアダルト漫画の作者の担当をしていた時期があり、その際、服装を彼らのライフスタイルに合わせるなどの徹底振りである。学生時代は野球部で、肩が強い。
- 名前の「竜千士氷」は原作では本名であるが、アニメ版では担当雑誌が変わるたびに名と格好を変えており、「竜千士」は「サファイア」用の名前で、「ヤングダンディー」在籍時にはリーゼント姿で「馬里馬里黄金愚(バリバリキング)」、「週刊エロス天国」在籍時には上半身裸でパンツを被り、蝋燭を頭部に立てた姿で「鞭出四爆朗(ムチデシバクロウ)」と名乗っていた。
- 原作では両津を手玉に取っているイメージが強いが、アニメ版では逆に両津に振り回されている印象で、常に敬語で接する。ネズミが大の苦手で、見ると悲鳴をあげるほどである[16]。
- インチョキ堂の主人
- 声:岩城和男
- 40-10「コレクションの巻」から時折登場している古美術品店の主人。何回か登場しているが、本名は不明。
- 「インチョキ堂」に掲げている看板の小さい「ョ」の字がよく落ちて「インチキ堂」となる。
- 美術品に関する話に登場し、推定100万円以上の価値の小判を300円〜50万円で買い取ろうとしたり、贋作の壷を作ったり、オリジナルの作品が存在しない贋作の掛軸を扱っていたり(ただしこれは本人も4000万円の価値がある本物だと信じていたが、下記の岩頭の鑑定で贋作と判定される)と看板通りインチキな人物である。
- 87巻では表紙にも登場した経歴がある。その後両津とともに擬宝珠宅の床下に侵入し埋蔵されていた小判を一緒に見つけたりもしていた。
- 2009年に久々に登場し、両津とともに岐阜県の根尾谷へ菊花石を取りに行っていた。
その他[]
- 早乙女沙織(さおとめ さおり)
- 声:菊池志穂
- 架空の恋愛ゲーム「どきどきメモリアル」(『ときめきメモリアル』のパロディー)に登場するキャラクター。左近寺がこのキャラクターにはまったために、すっかり恋愛ゲームおたくとなってしまった。恋愛ゲーム以外にも、ガレージキットや等身大フィギュア、歩数計ゲームなどとして商品化されている。なお、声を担当した菊池は『ときめきメモリアル』のヒロインの1人「館林見晴」を演じていた。
- 目蒲東急之介(めかま とうきゅうのすけ)
- 109-5「バトル列車でGO!の巻」に登場の鉄道ファン。電車ゲームの大会の優勝決定戦で両津と対戦したが、中川鉄道(リニアモーターカー)での対決において途中で逆上、チキンレースをして事故を起こし、両津とともに逮捕された。優勝決定戦の内容を決める際に、東海道本線の全駅名を言うという題目や、中央線の電車の形式を全て言うという題目を提案するなど、鉄道に関する知識に優れているらしい。東急目蒲線から命名。
- 岩頭重慶(いわがしら じゅうけい)
- 88-2「究極の贋作…!?の巻」に登場。中川美術館に所属している鑑定士。瞬時に贋作を見抜く才能を有する(両津が用意した横山大観や富岡鉄斎などの8点の掛軸を2秒で「すべて贋作だ!」と判断)。しかし両津が作ってインチョキ堂の主人が持参した島津華京(架空の画家である)の「名月」は「華京の作品は詳しくないので」として一度は真作と判定したが、後に美術館の係員に調査してもらった結果、贋作とわかり(実際には持参時点で既に贋作であったが)、危うく騙されそうになった岩頭は訂正して両津に電話を掛けていた(逆に電話が掛かってくるまでは両津は「だまされやがって岩頭め!!」と大笑いして喜んでいた)。また相剥本を作ろうとした両津に「慾ボケのやる事は愚かだ!」と評し、さらに中川美術館での両津の行動に対して「芸術のわからん者はここにいるとじゃまだ!」と斬り捨てた発言をした。これに怒った両津に真作の川合玉堂の掛軸で殴られ、「玉堂で殴るとは!バチ当たりめ!」と反論して喧嘩となった。
- 道たずねおじさん(みちたずねおやじ)(声は不明)
- 1-1の1コマ目から登場した人物。名前は不明。田舎(台詞改訂前は新潟)から出てきて、「友倒れ工業株式小会社」という会社を探しているらしいが、毎回両津に追い出される。28巻では、両津にケーキを持っていった。30巻以降はしばらく登場しなくなったが、90-6に久々に登場している。また155-1の「復活を希望するキャラクター大大発表会!!の巻」では、復活キャラクターの第17位として彼が登場した。
- アニメ版での登場はなかったものの、映画「こち亀THE MOVIE2」にて公園前派出所の代行をしていたボルボ、左近寺の前に道を尋ねたが、二人の風貌の悪さにビビり逃げていった。
- 大尽ずしの主人
- 443話(47巻)に初登場。高級寿司店「大尽ずし」の主人。両津に負けない位に性格が悪い。両津に店の文句を言われた事で対立し、その後わざわざ派出所にまで行って嫌がらせを行ったが、その後浮浪者の格好をした両津が店に仕返しをしにやって来て、嫌がらせをし合う。その後827話(84巻)にて、両津との対立が災いして客寄せが悪くなり、その巻き返しとして寿司ロボにぎっ太君を使っての巻き返しを狙うが、またしても両津と鉢合わせをして対立した末に激怒して、にぎっ太君だけでなく店まで破壊してしまった。
- 奥山老人(おくやまろうじん)
- 声:坂本あきら
- 小学生にまで寸借詐欺を行う、詐欺の常習犯。かつては葛飾署で合気道を教えていた合気道の師範。妻は大幅に年下の女子プロレスラーの如月さやか。葛飾署の署長や次長とは旧知の仲で、良く次長(巡査の時代)に頼まれて、一緒に吉原のソープランドに行っていたことや、署長の妻との馴れ初め話など、お偉いさんらの弱みを多数握っている。通称「葛飾署の生き字引」。
- 立石(たていし)
- 声:内藤丈貞
- 地元のおもちゃ会社「立石玩具」の社長。男子フィギュアを大量に作って大赤字になるが、両津のアイデアで在庫を売りさばくことに成功した。しかし、調子に乗った両津の無謀な新挑戦に乗り失敗。家族と共に路頭に迷った。
- 尾形米吉(おがた よねきち)
- 両津勘吉の母、よねの弟。つまり、両津の叔父である。柴又で妻(さくら)と総菜屋「みはし屋」を営んでいる。子供である、京子と一男の姉弟(両津の従兄弟)は両津を非常に慕っている。
- フリーザ
- 69-8「新たなる旅立ちの巻」に登場した宇宙の支配者。こち亀を追い出された両津の目の前にいたのが彼であった。漫画『ドラゴンボール』から登場。実際には三週かけて周到に作り上げられていたニセ最終回のオチとして登場したものであり、この話ではこのほかにザーボン、アプールが登場。『超こち亀』の合作漫画にも登場した。
- 御曲大作(おまがり だいさく)
- 声:近石真介
- 70-9「和服リバイバルの巻」に登場した両津の小学生時代の担任教師。推定年齢は90歳過ぎ(正確には不明だが、両津の同級生曰く「瓢箪池ができる前から浅草にいた」としており、瓢箪池の完成は1885年である)。40年間浅草で教職を務め、教え子は約1000人に達するが、その全員の顔を覚えており、町で会うたびに声をかけて食事や酒を奢らせている(高齢だが食欲は旺盛とのこと)。姿が登場したのは1回だけだが、96-2「それぞれの夏…の巻」では、両津が他人の答えを丸写しした、小学生時代の夏休みの宿題の算数ドリルに「バカモノ」と注意書きを書き込んでいた。
- 下の名前「大作」はアニメのみの登場。
- 加藤松吉(かとう まつきち)
-
- 原作
- 8-5「まごころ説教!?の巻」に登場した両津の知り合いのチンピラ。両津の事をダンナと呼び、本人には自分は警部だと言っていた。サングラスをかけ、腹巻をしている。定職に就かず毎日ぶらぶらしていたが、両津の説得で蕎麦屋の店員として働き始めるも、直後に交通事故に遭い死亡する。両親は岩手県宮古市に住んでおり、母の名は加藤ふみ。松吉の遺品を携えて両津が松吉の両親を訪ねた際、母はその場で泣き崩れた一方で、父は気にする素振りもせず席を外したが、海岸で密かに男泣きしていた。この際、思いだされるものがあったのか、両津が勘当状態であった父・銀次に久しぶりに電話をかけている。
- 松吉のエピソードは8-6「アドリブ旅行…の巻」、8-7「冬の旅…の巻」と併せて三話ひとまとまりになっており、初期では珍しい長編物となっている。
- アニメ
- 「働け松吉」に登場している。設定は大いに異なり、髪型は茶髪で現代風。また実家には妹がいる。当初は東京で成功した「青年実業家」と言う名目で両津を秘書にして里帰りをするものの、父親にウソだとばれていた。その後は父親の家業である漁師を継ぎ、両津に金を借りていたものの、初任給で漁師仲間と大酒を飲んで全て使ってしまい、代わりに大漁旗と現在の様子の自分の写真を派出所に送って来た。
- 佐々木小痔郎(ささき こじろう/佐殺気小次郎(ささっきこじろう)(アニメ版)
- 43-10「交剣知愛2の巻」に登場。柴又署の長髪で警官になった人物。天才剣士と言われるほどの剣道の使い手。葛飾書との剣道の試合で柴又署の切り札とされる。誰もいないのに、後ろに向って「後ろに立つな」と剣を振るう他、空高くジャンプし竹刀を滅茶苦茶振り回す「邪剣 スズメ返し」を必殺技とする。両津達には、変に思われるも、試合では相手を一瞬で倒す等、実力は本物だった。名前の由来は佐々木小次郎。
- 45-9で彼に良く似たフェンシングの講師「ピエール」が出てきて、同一人物ではないかと疑われる。本人は否定しているも、髪の色と髭が有るか無いかで同じ剣士であるという点など、共通点が多々ある。
- アニメでは、佐殺気小次郎の名前で、警官では無く、大会の為に柴又署がスカウトしたプロの剣士として登場。学生時代、剣道の大会で何度も優勝しプロになった腕前。よく「ハーハハハ」と笑い、笑った後でハーハハハハンバーグ・ハーハハハハルマゲドン等と、ギャグを言う。両津に決闘を申し込み、日にちを大安という理由で決めるなど、縁起を担ぐ性格。決闘で前もって両津が仕掛けていた罠にかかるも、当の本人も罠を仕掛けていた、両津に匹敵する汚い人物。それが元で、大怪我を負って大会には出られなくなるも、実は6っ子の次男であり、他の兄弟5人を出場させた。決勝で6男の小六郎は中川、麗子、寺井を打ち破るなど、兄弟揃って高い実力を持っていた。その後両津に小三郎、小四郎、小五郎の長男以外全員倒されるも、長男小一郎は二刀流で両津を破るものの、弱点を克服し駆けつけた大原に敗れ去った。そして、全員で柴又署署長に追い掛け回されていた。
- ちなみに、アニメでの6兄弟は全員同じ声優「清水宏」が担当している。
- 大前田長五郎(おおまえだ ちょうごろう)
- 47-10「両さんの繁盛記」に登場。料理評論家。両津がプロデュースしたそば屋に来店した。彼が、「ただ者ではない」と言う事はすごいことである。その場の雰囲気に流された感もあるが、そば屋に七つ星を出した。
- アニメでも登場するが、七つ星を出した店に訪れ、タダで飲み食いした挙句、自分が有名な評論家であることや、紹介した事を恩着せがましく言い土産を山ほど出させる嫌味な人物として書かれている。上記のそば屋に過去に来店し(単にトイレを借りに来ただけ)、その店とソバをただ者と全く評価しなかった挙句、代金の代わりに普通の万年筆を「高く売れる」と言って代金をちょろまかした挙句、雑誌で「不味い」「マイナス七つ星だ」と散々酷評した。しかし、そのソバはそば粉から出汁のカツオブシ、醤油、薬味のネギまで一級品の素材を使用した品なのに、それに気がつかない本当は味オンチであった。それにやり、両津と中川により、大改造されたそば屋に来店(過去に来たことを全く覚えていない)し、原作同様、七つ星を出すも、その場で過去に酷評した店で一級品の材料を使っている事に全く気づかない本当は味オン千である事をマスコミの面前で暴露され、そのまま逃げた。
- その後、姿を見せなくなったが、変装し、一般家庭に押し入る「謎の家庭料理評論家」として動いていた。両津に「こいつこそただ者じゃない」と言われ呆れられた。
- 兄貴と銀八
- 「最新駅」前でタコ焼き屋の屋台を出している的屋。兄貴はスキンヘッドにサングラスという風貌や、競馬予想に興じる姿はヤクザそのものだが、非常に仕事熱心で調理技術も高く、接客も丁寧で客には評判が良い。子供好きで面倒見の良い性格でもある。銀八は兄貴の弟分でタコ焼き屋店長を任されているが、中々技術が上がらず兄貴に怒鳴られてばかりいる。
- 両津が店の近くに露店を出したため商売を邪魔された。しかし、両津のあこぎな商売ぶりや、それに伴う自滅を目の当たりにし辟易していた。
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アニメオリジナル[]
- 小野小町(おの こまち)
- 声:岡本麻弥(1話 - 90話)→三浦理恵子(93話 - )
- かつしか署(アニメ版の新葛飾署)交通課に勤務。東北地方の田舎出身の田舎娘。(一度だけ神奈川県出身と明記されたこともある。)[17]。推定年齢は22歳。誕生日は2月21日。身長163cm、体重48kg。血液型はA型。スリーサイズは83・58・88。髪型は少々紫がかった黒髪のショートカット。趣味はサッカー観戦。
- 原作の早乙女リカと同等の役回りで両津を毛嫌いし対立する婦警達のリーダー的存在であり、毎回両津と言い争いを繰り広げるが、普通に会話する描写も時折見られる。両津と小町がもめ合う際は、必ず小町が先手を打つ。両津に劣らないほどの負けず嫌いな性格で、コンビの奈緒子ですらついていけない時もあるほどである。原作にも同表記の婦警がいたが別人で、こちらは交通違反を圧力でねじ伏せようとする政治家に両津と共に食って掛かった。両津との対立は多いように見られるが、両津がクビになると聞いて心配したり、柏木警部が両津の救出方法を考えずに提案した爆弾処理作戦に対して反対する、婦警の水着写真を100枚とらないと一生不幸になるという呪いが本当だとわかると水着写真の撮影に協力する(このときは小町だけでなく他の婦警も協力している。)、両津の嘘ではあるが、両津が本庁に栄転する時に泣くなど、根っから両津を嫌っている様子はないようであり、いわば喧嘩するほど仲がいいともいえる関係である。いざとなれば、両津と組み犯人を逮捕したり、二人三脚で優勝している(だが、その時は2人の足をつける機械が走っている最中に壊れてそのままゴールした後、足を結んでいなかったとみなされ、失格になっている)。また両津の行動に自ら協力するときもある。両津がパソコンに詳しいことは認めており、店のHPを作りたいと言う纏に両津を紹介している。
- 奈緒子とコンビを組んで活動している。奈緒子と共に「青信号」という機関紙を書いており、そのコーナーでの「結婚したくない男性ランキング」の1位は両津、「結婚したい男性ランキング」では中川が常連である(両津は336話『奈緒子の意外な一日』では20年連続でNo.1らしいが、22話『両津メチャモテ宣言』や101話『憧れのツーショット』では両津が1位では無いため矛盾が見られる)。
- 父・正次郎、母・正子の間に生まれ上記の通り田舎で育ったが、本人はシティーギャルのイメージを作っているらしい。また田舎の両親は両津を小町の婚約者と勘違いしており登場するたびに両津と小町の仲を気にし、128話『思い過ごしも恋の内』では結婚騒動まで発展した。
- 子供の頃は「カンケリ小町」と呼ばれたカンケリ名人で141話『激闘カンケリ大戦』では両津と互角に戦った。
- 172話『人生をやりなおせ』によると両津と幼少期からであっていると仲良くなり、(相手がいないからということで仕方なく)結婚するが不幸な人生を送る事になるらしい。
- 名前の由来は小野小町から。
- 清正奈緒子(せいしょう なおこ)
- 声:三橋加奈子
- 小町の同僚。実家は神奈川県横浜市中区関内駅周辺にある。(広島県出身とも明記もあり)誕生日は8月6日、身長162cm、体重47kg。血液型はO型。髪型はポニーテールで茶髪。趣味はスノーボード。[18]
- 両津を毛嫌いし対立する婦警の1人で小町とコンビで登場するが、小町がソロでも活動する話は増えていき次第に小町の二番煎じの位置が定着。結局1度しかソロで目立つシーンが無く、結果的には寺井より地味だった。なお、奈緒子は小町のように両津と結婚しそうになるような話はない。しかし、とあることで両津と間接キスをしたことはある。家族は弟しか出てこなかった。小町と同じく、根っから両津を嫌っている様子はないようである。ちなみに小町よりも両津に対する対抗心は薄いようである。
- 名前の由来は清少納言から。
- 婦警
- 声:鮭延未可など
- 小町や奈緒子と同僚の婦警。本名は不明だが、髪型が黄土色のショートカット、茶色がかったショートヘアー、茶髪のショートヘアーでメガネをかけた婦警の3人は出演頻度が多く、準レギュラー的な存在であるためこの項に挙げる。出演する際は小町や奈緒子ととも描かれることも多く、また葛飾ラプソディーのOP映像にも書かれている。3人セットでの出演が多いが、両津と小町がゴールインのみ黄土色のショートカット、茶髪のショートヘアーでメガネをかけた婦警の2人のみの出演だった。
- 純平(じゅんぺい)
- 声:日高奈留美(1 - 20話)→黒田由美(28 - 30話)→日高奈留美(36 - 81話、日高の代役:竹内順子(80話))→又村奈緒美(112話 - )
- 勝平(かっぺい)
- 声:松浦有希子→鈴木まひる
- 派出所に遊びにくる近所の小学生兄弟。共に両津を兄貴分として慕う。実家は絹越豆腐店を営んでいる。純平は銭湯の煙突に登り警官などを呼ぶ事件になった事もあり、そこで両津から「おばけ煙突が消えた日」の話をされ、煙突から降りるが母親(声:竹内順子)にすぐ殴られた。
- 1話から中期までは準レギュラー的によく登場していたが、後期には原作でレギュラーとして活躍する擬宝珠一家などの登場が増え登場数が減っていった。
- 1話の時のみ、目の描写が異なっていた。
- 菊池与太郎(きくち よたろう)
- 声:松村武→竹本英史(46話 - )
- 魚屋「魚きく」店主、亀有商店街A班(東地区)班長。作品当初では42歳(後の作品で年齢が上がっていった)。両津から借金を取り立てられないため、妻に愛想を尽かされて出て行かれてしまった。乳飲み子(声:並木のり子)を抱えている。
- 鶴田(つるた)
- 声:西村仁
- 食堂「鶴亀軒」店主、おそらく亀有商店街B班(西地区)班長と思われる。ボーナス争奪戦時の会議は店員の亀田が代行しているが、時折自らの手でつけの取り立てを行うこともある。
- 亀田則正(かめだ のりまさ)
- 声:松野太紀→木内秀信(46話 - )
- 食堂「鶴亀軒」店員、亀有商店街B班(西地区)班長代理。作品当初では24歳(後の作品で年齢が上がっていった)。両津のツケの分を、いつも給料から差し引かれている。
- 佐藤正夫(さとう まさお)
- 声:八嶋智人→渡辺秀行(46話 - ?)→小和田貢平(?-)
- 電器店「佐藤電器」店主、亀有商店街C班(南地区)班長。作品当初では45歳(後の作品で年齢が上がっていった)。義理の父親は、両津のボーナス争奪戦でボーナスの争奪に成功している。
- 平忠志(たいら ただし)
- 声:森貞文則→永野善一(46話 - )
- 「エクゾースト酒店」店主、亀有商店街D班(北地区)班長。作品当初では55歳(後の作品で年齢が上がっていった)。若い頃は、プロのレーサーだった。
- 山口桃江(やまぐち ももえ)
- 声:天野慶子
- 「だがし屋山口」店主、亀有商店街顧問。プラモ屋尾崎の作る機械類を信用しておらず、古典的な手段で両津を捕まえる。また、自らの手で両津の借金を取り立てることに生きがいを感じており銀行口座からの自動引き落としや、プロの借金とりに依頼するなどの行為を嫌っている。作品当初では78歳(後の作品で年齢が上がっていった)。
- 死神
- 声:佐山陽規
- 91話「両津死す! ナニィ!?」に登場。容姿が髭の大きさを除いて大原そのものである。「生まれて3日目で地獄行き」が決まっており、電車に轢かれて幽体となった両津を地獄へ連れて行こうとしたが、両津に逃げられてばかりで最終的に遺体を燃やされる直前に無理やり肉体に戻り未遂に終わるが、両津の強引な行動を見かねて「こんな奴、地獄に来ても迷惑だ!」と言い、両津の以後の地獄行きを自ら拒絶していた。彼の発言によれば地獄の文化は下界と連動しているようでスタンガンを武器に使う。
- ニュースレポーター
- 声:松本美和、木村亜希子など
- 事ある毎に現れるフジテレビの女性ニュースレポーター。初期から終期にかけて長年登場して両津たちと出会っている。271話「透明刑事あらわる!」では立てこもり犯人の逮捕現場で透明人間の効果が切れた両津の裸を撮影してしまった。衣装は水色のワンピースだったが、終期にはピンク(紅色)のワンピースに変更されていた。
- 浅草紀香(あさくさ のりか)
- 声:徳光由禾
- 本田が些細なことから乙姫とケンカした時に、両津の考案した仲直り作戦を遂行するため、両津が大原から紹介させた見合い相手。容姿は両津が認めるほど美人であるが、惚れっぽく調子がいいのが玉に瑕。両津の期待を裏切り、本田に惚れたのも束の間、作戦中に遭遇した中川に一目ぼれしてしまった。
- 真田遥(さなだ はるか)
- 声:徳光由禾
- 真田幸村の子孫で巨乳の女忍者。忍者軍団の頭目であるが、かなり間抜けなところがあり、両津に呆れられるほどのバカ。守銭奴であり、性格がソックリな両津をライバル視している。真田十勇士の子孫、霧隠独楽太蔵(きりがくれこまったぞう)、猿飛佐助平(さるとびさすけべ〜)、三好不清海入道(みよしふせいかいにゅうどう)、由利鎌子(ゆりかまこ)(声:中尾友紀)を手下としている。得意技は分身の術で、自身を5人にすることが出来るばかりか、一万円札の分身を作ってばら撒くことも出来る。
- 2002年の春スペシャルで初登場、裏江戸城の宝を両津と奪い合った挙句城は水没、逮捕される。その後脱獄し、『檸檬、くノ一忍者になる』で再登場。西郷小金丸の屋敷の隣に忍者のテーマパークを開いて成功させていたが、宣伝に利用すべく忍者対決の様子をTV放映させたのが仇となり、またしても逮捕される。
- ターミネーチャン
- 声:入絵加奈子
- 「2001年京都の旅」で登場。 ターミネーターのパロディ。アニメスペシャルで登場した戦闘ロボット。未来の地球を荒廃させた宇宙人・ドゥビダバ星人によって現代に送り込まれた。目的は地球を復活させる可能性を持った抗体をもつ両津の抹殺である。通常は外人女性の姿をしているが、T-1000の様に変身が可能であり、人間だけでなく、モグラ、たらい、海パン刑事、旅館の仲居、シャチ、攻撃ヘリにも変身が可能。感情も有している。最終的に全裸の大原の状態で巨大化(全裸で現れたのは、両津が温泉で「部長にはかなわない」と言ったことから自動的に裸の部長にかなわないと誤認したため)、京都を蹂躙する。しかし、弱点が火である事を両津に感づかれ、大文字焼き作戦で倒された。
- 神条さくら(かみじょう さくら)
- 声:小原乃梨子
- 325話「両津vs拳法バァさん!!」で登場した服役中のスリの老婆。しかし、その実態は神宮寺組という組織の会計係で少林寺拳法の達人。
- 孫の遊左が事故で両親を亡くして以来一緒に住んでいたが、親戚から仕事をとがめられ親権を失った過去を持つ。その後、誕生日にだけ会うという約束をしていたがそれも打ち切られ、それ以来孫を案じていた。網走から東京へ向かう際に神宮寺組の追っ手に遭遇し、両津と共に遊左の爆弾事件を阻止しようと奮戦し、孫と再会を果たした。
- 神条遊左(かみじょう ゆさ)
- 声:斎藤恭央、中川玲(幼少時代)
- 325話「両津vs拳法バァさん!!」で登場した服役中のスリの老婆・神条さくらの孫。
- 神宮寺あやの(じんぐうじ あやの)
- 声:深見梨加
- 神宮寺ひなの(じんぐうじ ひなの)
- 声:井上喜久子
- 325話「両津vs拳法バァさん!!」で登場した神宮寺組の首領である双子の姉妹。武装ヘリで両津達を追い続けていたが、目的は、神条さくらが持っていた風呂敷の中に入っていた自分たちの恥ずかしい写真を取り返すためだった。
- 柏木警部
- 声:松澤重雄
- 本庁の若い警部で屯田によると本庁の将来を背負うというが、実際には爆弾事件の捜査で容疑者として東京中からマニアを集めるなどという的外れな指示を出し、まともな指示を出せないという無能である。その上に偉そうなために小町と奈緒子にも嫌われている現場を知らない上層部のような人物である。
- しかし、派出所の面々に活を入れられて感動するなど涙もろい面を持つ。
- シートン
- 声:平田広明、伊藤実華(小学生時代)
- アニメのオリジナルキャラクター。両津の小学校時代の同級生。本名が椎名ということと動物に詳しいことからシートンというあだ名になる。鯨などを静止などさせるオカリナを小学校から現在まで持ちつづけている。いつも白鯨がいると言っていたため、ほかの男子児童にいじめられていたが、三バカトリオが彼を助け意気投合。彼らは勝鬨橋で白鯨を目撃し、自分たちの夢を誓った。
- その後、動物博士となるが、新種の哺乳類を発見しても学会から嘘つき呼ばわりされたため、Dr.ライアーという名のマッドサイエンティストと化し、世界中の珍しい動物を独占するためのエターナル・アイランドを作ったが、檸檬や両津の行動により改心する。
- アブダラ・カダブラ
- 声:松山鷹志
- 『大ハードスペシャル』編で二度に渡り登場した国際手配犯。原作では「金樹錦(きんき きん)」という名でビデオの中だけの登場だった。世界の紛争地域に武器を売りさばいて利益を得ていた死の商人で弟・アラヤダが両津たちに逮捕されたため傭兵を雇い両津たちに勝負を挑んだが、特殊刑事課三羽ガラスの活躍もあり自分も一度は逮捕された。その後脱獄し、今度は特殊刑事課に逮捕された経験がある犯罪者(凶悪犯のフンドシの錠、シージャック犯のシャーク番長、インチキ霊媒師のひみつの日光(にっこ)ちゃん)を使って一時かつしか署を占拠するも、大原を人質に取っていたときに両津がわざと大原を怒らせたため、大原のパンチで気絶し、再び逮捕された。両津曰く、「印象が薄い」。
- アラヤダ
- 声:八嶋智人
- アブダラの弟。一度逮捕された後、兄が雇った傭兵に救出されたが再び逮捕された。
- サファイア姫(サファイアひめ)
- 声:和希沙也
- 2005年のスペシャル『両さんと忠犬ラッキー物語 〜亀有大包囲網をかわせ!!〜』で登場。迷子になった犬のハッピーの飼い主。両津と同じく眉毛がつながっている。
- 佐藤(さとう)
- 声:小形満
- 両津が金持ちになったときに雇われる執事。
- ピンカ(声:西山喜久恵)
- 『大ハードスペシャル』2作においてドルフィン刑事の助っ人として登場。もともとは1998年度のフジテレビのマスコットキャラ。西山はこの他劇場版第2作では同姓同名のアナウンサー役に出演。
- 剣寄茂強(けんよりも つよし)
- 声:俵木藤汰
- 葛飾署公式機関紙「葛飾新聞」の編集長。
- KURUMI(くるみ)
- 声:さとう珠緒
- 2005年3月27日『両津VS泣き虫アイドル!? 日本1周大すごろくゲーム!!』で登場。眼鏡をかけた新人アイドルで、些細なことですぐ泣いてしまうため「泣き虫アイドル」と呼ばれている。すごろくゲームの番組で両津・部長と同じチームになった。「くーるくるくーるくるKURUMIですー」が決め台詞。
- 浦島亀次郎(うらしま かめじろう)
- 声:末吉司弥
- 2008年4月6日・4月13日『ワシと俺!?〜ぼくらは浅草少年探偵団!〜』で登場。巡査時代の大原が逮捕した指名手配犯。しかし、その時代にタイムスリップしてきた両津が割り込んだことによって浦島は大原が巡査だった時に逮捕されていなかったことになってしまい、両津が現代に戻った時には国際指名手配犯である闇のシンジケートのボスになっていた。現代の大原にあと一歩のところまで追いつめられたが、大原に大けがを負わせて逃げた。しかし、再びタイムスリップしてきた両津と巡査時代の大原や少年時代の両津・中川・麗子・本田・左近寺・ボルボ・豚平・珍吉の活躍よって再び逮捕された。
劇場版登場人物[]
詳細はこちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIEを参照
詳細はこちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来! トルネード大作戦!!を参照
実在人物[]
この項には、漫画の中に、名前だけでなく姿がキャラクターとして登場した人物を記す。
- 秋本治(原作者本人)
- 初期の頃に登場しており、登場するたびに顔が違ったりする。コミックスのカバーの登場がほとんど。
- アニメ『萌えろ!恋のえらぶ島』にも登場している(声は竹本英史が担当)
- アラン・ドロン
- 映画俳優。7-9「クリスマス戦争・・・の巻」にて後ろ姿のみ登場。両津が中川邸のパーティー会場で彼とぶつかり、両津に(適当な台詞で)謝った。
- 伊藤博文
- 初代内閣総理大臣。58-8「天国からの訪問者」に登場。すでに故人であるが、あの世からこの世に脱走して暴れていた両津の曽祖父・ため吉をたしなめるために天国から連れてこられた。千葉周作から剣を習ったと豪語するさしものため吉も伊藤博文の前ではただひれ伏すしかなかった。名字は、「伊藤」ではなく「伊東」になっている。
- 太田裕美
- 歌手。初期の話に数回登場。両津が大ファンだった。戸塚が腕に「太田裕美命」と刺青をしていた。ただし、4巻ではコンサート時に過激なファンが「太田裕美命」と刺青をしていた。その時には戸塚は立ち会っていない。なお大原ひろみの名前はその大田裕美から取っている。
- 小室哲哉
- 元ミュージシャン。104-9「女子寮に潜入せよ!の巻」に登場。1990年代後半は中川とは共にF50クラブ(フェラーリ F50を10台所有するオーナーの会)に入会していたり、F1を一緒に観戦したりするなど親しかった。その縁で葛飾署のテーマソングの作曲を担当した。
- 近藤正臣
- 俳優。3-7「テレビ出演の巻」に登場。監督の勘違いでドラマの撮影に警官役で参加した両津に、本物の拳銃で射殺されかけた。
- KONISHIKI
- 元力士、タレント。116-8「祝い隊・出動!!の巻」に登場。土俵上でピースサインをして明るく振る舞う想像図として描かれた。
- 素輪道彦(すわ みちひこ)
- 読売テレビのプロデューサー・諏訪道彦がモデル。80-3(アニメ版『視聴率を盗んだ男』)に登場。アニメ版では両津の顔馴染という設定。また、下の名前(道彦)もアニメ版のみの登場である。
- (原作版)東京14チャンネルのプロデューサー。法条から視聴率メーター装置を取り上げた両津が訪問した際、視聴率の仕組みを説明する。その後両津の立ち上げた視聴率操作会社「両津独自テレビ リサーチ会社」に対し、自分の新番組「ルンバでCHACHACHA」の視聴率の操作を依頼。しかし、機材のタコ足配線部から出火し、火事になったため、新番組を含む数々の番組の視聴率が大コケになってしまった。なお、その時の両津の逮捕ニュースは視聴率83.4%を記録した(現実のビデオリサーチ調査の最高視聴率・第14回NHK紅白歌合戦の81.4%(原作中では「82.4%」と誤記)を上回る数字を報道された)。
- (アニメ版)法条のテレビに設置された中川グループのリサーチ会社の視聴率メーター装置を両津から売られそうになったが、プロデューサーのプライドにかけて断固として拒否。その後両津の企みによって自局の番組「ゲートボールでGOGO!」の視聴率を65.3%まで上げられたことに驚愕。次の番組「爆笑テレビ野郎」では0.3%と低視聴率により打ち切り。後番組「突撃!テレビ野郎」でやむを得ず1%を20万円で買おうと契約したが、失敗を悟っており、視聴率遠隔操作の途中、電気回路の短絡により火事に遭っている両津たちを実況し、視聴率83.4%に達した。テレビ局側は数字さえ取れればいいと大喜びしていた[19]。
- PUFFY(大貫亜美・吉村由美)
- 歌手ユニット。107-6「混戦「こち亀」ゲームの巻」に登場。大貫は中川と世界一周デートを楽しんだ。
- みうらじゅん
- イラストレーター、漫画家。102-9「ついに出た!!アクションドールの巻」に登場。両津のアクションドールの批評をする想像図として描かれた。その後、みうら本人が『宝島』の連載でこのことを取り上げた[20]。
アニメ版[]
- 高松信司
- 本作の演出・監督。アニメタッチで描かれているわけでなく、サブ画面で実写での登場。1998年、108話『俺が主役だ!星逃田』終盤で自身の出番を失った星に訴えられた際に「放送時間が大分押したため、(星の)犯人逮捕のシーンをカットしました」と言い返す。しばらくして2003年、268話『両さんの長い一日』のおまけ『帰ってきたハードボイルド刑事!』にて再登場を果たしたものの短時間で終了した際、再び呼び寄せられたが今回は「放送時間が余ったため、時間調整のために来てもらった」と返す。なおこのシーンは以前放送されたものの流用で、彼のサブ画面での登場も1998年当時の姿である。
- 露木茂
- 放映当時フジテレビアナウンサー。アニメスペシャル93話『大ハード!両津勘吉は2度死ぬ』において中川龍一郎が人質にされたニュースを報道し、両津がフジテレビの球体展望室をヘリで拝借する際、球体を盗られないように一緒になって部下(青島・木佐・福井)を叱咤し、オチで倒壊したフジテレビ社屋の請求書(2000億円)を両津に請求して迫った。
- 豊臣秀吉
- 声:津田健次郎
- 実在した戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。130話『両津の野望!タイムスリップ戦国伝』に登場。
- 小梅から奪った杖で呪文を誤って戦国時代にタイムスリップした両津と出合う。雰囲気が両津と似ている。最初は日吉丸の名で信長に仕えた草履取りをしていたが、うっかり信長の草履を尻に敷いたまま座り込んでいたので、信長に殺されると怯えていたが、両津が彼に成り済ましたことで無事救われる。助けたことの恩返しとして、天下統一したら財産を半分分けるように言われる。しかし、両津が彼を助けたことで歴史上の彼の威厳は徐々に衰えていき、弱気になったために歴史通りに行かず天下を取れずにいたが、両津の助けもあり最終的に無事、天下を統一する(しかしその為に日本の歴史が両津によって改変(桶狭間の戦いにて本田のバイクに乗り、今川軍を打ち倒す。一夜城造りの際、美濃の兵を撃退するため特殊刑事課を呼び出す)されてしまった)。
- 織田信長
- 声:福本伸一
- 実在した戦国武将。130話『両津の野望!タイムスリップ戦国伝』に登場。
- 非常に短気で、日吉丸が踏んでいた草履が温かかった(尻に敷いていた)だけですぐ打ち首をしようとするなど、現代に伝わる人物像を割と忠実に再現している。本能寺の自室にて酒を飲んでいた際(実際の信長はほとんど酒を飲まなかったとされる)かなり酔っており、本能寺の変が歴史通りにいかなかったために彼の部屋に来てしまった両津を、当時毛利攻略に派遣しているはずの秀吉だと勘違いして打ち首を狙うが、両津の呪文によって白亜紀の時代へ飛ばされてしまい後にその時代にやってきた両津達とティラノザウルスに追いかけ回される。
- 今川義元
- 実在した戦国武将。アニメスペシャル『両津の野望!タイムスリップ戦国伝』に登場。秀吉が弱気になっていたため本来信長が勝つはずだった桶狭間の戦いに勝利し天下を取る。しかし、本田のバイク(白バイ)に乗った豊臣秀吉(実際は秀吉と入れ替わった両津)・本田によって倒される。
- 明智光秀
- 実在した戦国武将。作中ではバイク非搭乗時の本田のように気弱な性格であり、本能寺の変では、主君信長を討伐するか否かで迷っており、それが原因で秀吉が天下を取ることができなかった。しかし、本能寺の中で起こっていた騒動(上記の織田信長の欄を参照)によって本能寺が燃えてしまったため「これは僕たちがやったことにしよう!名づけて「本能寺の変」!」などと提案。家臣は「お好きなように…」と呆れていた。
- 石原慎太郎
- 東京都知事。170話『オドロキモモノキ島の大決戦!』に登場。台風によって飛ばされた両津の作ったプテラノドン(プラスチック製)が都庁の自身の部屋に飛んできたため、唖然としていた。その時両津は「都民税を払いに来た」と冗談をこいていた。
- TIM(レッド吉田・ゴルゴ松本)
- 248話『ヨーロッパ横断!麗子救出大作戦』で、マイク・タイソン・ピーター・アーツ・ミハエル・シューマッハのそっくりさんと共に白鳥麗次に雇われ、「命」「炎」などを披露する。
- めちゃ×2イケてるッ!・年末恒例のフジTV警察24時(フジテレビ警察署)の岡村巡査部長・矢部巡査・加藤巡査・濱口巡査のメンバー
- これはフジTV警察24時のフジテレビ警察のメンバーがアフレコスタジオに行きこち亀のアニメの世界に着き、矢部巡査はビックリして矢部巡査以外は冷静だった。その後、公園前派出所で両さんを見て怪しいので逮捕しようとしたが大逃走劇の上に両さんを逮捕できず、フジテレビに直撃、反動でお台場海浜公園の海岸に落ちずぶ濡れになる(この際、一部シーンで過去の作品を抜粋していた)。フジテレビ警察にとっては初の取り逃がしだが、矢部以外の3人は「悔いはない」と完敗宣言した。
- つぶやきシロー
- 315話『こちら亀有放送局』にタレントとしてではなく、恋に悩む冴えない青年「粒焼くん」として登場。アシスタントの両津に恋の相談をした際、「男は迷わば当たって砕けろ!」とストレートに返され、後日言われた通り好きな女性に告白し見事玉砕したらしい。その仕返しに両津のいるラジオ局に盗んだダイナマイトを持って殴りこみに来たが、居合わせた大原の一喝、励ましによって自分の行いを反省した(大原の他、中川、麗子、本田も両津のマシンガントークで恥をかかされていた)。
- 天童よしみ
- 209話『こちら東銀座歌舞伎座前派出所』の序盤で登場。派出所に訪れ道を尋ねてきた。自身は演歌歌手とは別人だと言い張っていた。
- 小柄な容姿の割にやたらと頭がでかく、全長で両津と同じ程の身長であった。244話『史上最悪の脱出』でも1シーンだけ人込みの群れの中に登場。
- オープニングテーマ「だまって俺についてこい」を歌っており、その映像にも登場。
- 慎吾ママ
- 196話『慎吾ママの無理やり朝ごはん!』に登場。両津の寝込みを襲う。また、慎吾ママこと香取慎吾は後に連続ドラマ版で両津を演じる。
- 三瓶
- 両国までの道を尋ねに派出所に来た。最後に両津と共に持ちネタを披露。
- 北村総一朗・斉藤暁・小野武彦
- 湾岸署のスリーアミーゴスとして公園前派出所を視察に来た。湾岸署自体もアニメスペシャル中で名称のみ登場する。
- 田村亮子
- テツandトモ
- エンディングテーマを歌うことになり挨拶という形で登場。
- 嵐
- 261話『両津と檸檬京都ふたり旅』に登場。全体がアニメーションではなく、体のように作ったパネルを張り合わせたもの。エンディングテーマ「ナイスな心意気」を紹介した。再放送時には登場シーンが削除されているが、エンディング部分は削除されていない。
- 村上ショージ
- 203話『両さん、選挙に立つ』に特別ゲストとして出演。当時放送されていたバラエティ番組『明石家マンション物語』の「ダメダメボーイズ」として登場。
- 坂本龍馬
- 勝海舟
- 西郷隆盛
- 井伊直弼
- ペリー
- ハリス
- 夏目漱石
- 石川啄木
- 森鴎外
- 与謝野晶子
- 320話「ご先祖様こんにちは」で登場。両津が曾祖父・ため吉のために花山に頼んで呼んでもらった。
- 南海キャンディーズ
- 中川の部下役で登場[21]。
- 中川や地元の住民たちに賛同し、金儲けを目的に花やしきを壊そうとする両津に反対した。
ドラマ版[]
- 加山雄三
- AKB48
※これはTBSのドラマ版こち亀のスペシャルゲストで本人として出演。
脚注[]
- ↑ この時両津は「ミネラルウォーター」と言って買っている。
- ↑ 71話『追跡!名犬リョーツ』
- ↑ 57話「闘魂ゲーマー左近寺」
- ↑ 75話『禁断の美少女人形』
- ↑ 156話『ボーナス争奪戦4』
- ↑ 98巻矢沢あいの巻末コメントより
- ↑ 『カメダス2』による。
- ↑ 282話「両津vs忍者軍団!裏江戸城黄金伝説」
- ↑ 両津はそれに対し「何がデザイナーだ。ブルドーザーみたいな顔して」と返した。
- ↑ 単行本92巻
- ↑ この小林義永という少年は、のちに『週刊少年ジャンプ』1986年42号掲載の「彼女が家に来た日」で漫画家としてデビュー、1990年に単行本『瀬戸際少年野球団』(ジャンプスーパーコミックス)を出している。
- ↑ 191話「秘境!どいなか県」
- ↑ 「Kamedas」1巻など
- ↑ 孫のボルボ西郷が最も苦手とする。
- ↑ 320話「ご先祖様こんにちは」では「花山」と呼ばれていた。
- ↑ 262話「恋の大沈没!」
- ↑ アニメ71話追跡名犬リョーツ
- ↑ アニメ71話追跡名犬リョーツ
- ↑ 222話「視聴率を盗んだ男」
- ↑ 「みうらじゅんのちんぱい・84 オレ、こち亀に登場でやんす」『みんなのちんぱい―みうらじゅん「宝島」ほぼ全仕事』みうらじゅん、宝島社、2006年、118頁。ISBN 4796654313(初出は『宝島』1997年1月8日号)
- ↑ 2006年9月24日放送のスペシャル『両津の浅草リニューアル大作戦!!〜あぁ 思い出の花やしき〜』
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